まいど、あーくんです。
私は10年以上かけてFIREを目指してきました。
節約し、投資を学び、不動産も活用しながら、何とか仕事も踏ん張り続けて資産1億円が見えるところまでやってきました。
昔の私にとって、FIREとは「経済的自由」を手に入れることでした。
仕事に縛られず、会社に依存せず、自分の力で生きていける状態。
それがFIREの目的だと思っていました。
しかし最近、少し考え方が変わってきました。
もしかすると、私が本当に欲しかったのは「お金」ではなく、(精神的)「自立」だったのかもしれません。
★若い頃の自立は「一人前になること」だった★
私は元々、どちらかというと内向的な性格です。
人付き合いが苦手というわけではありませんが、大勢でワイワイするよりも、一人や少人数で過ごす時間の方が好きなタイプでした。
しかし学生時代から社会人になった頃は、
「このままではダメだ」
と思っていました。
社会で成功するためには、
- 社交的であること
- 人脈を広げること
- 営業ができること
- 人前で堂々と振る舞うこと
が必要だと考えていたからです。
そのため、本来の自分とは少し違う「社交的な自分」を演じていた気がします。
当然私の中ではこちらを演じていた方が得な場合が多かったですからね。
もちろん、それは間違いではありませんでした。
仕事をする上では必要なスキルだったと思います。
そして何より、
早く一人前になりたい。
その思いが強かったのです。
★「もう少し頑張れば」が人生のテーマだった★
若い頃の私は自信がありませんでした。
給料も高くない。
将来も不安。
だから結婚も、
「もう少し稼げるようになってから」
と思っていました。
結婚後の子どもについても、
「責任を持てるようになってから」
と思っていました。
しかし人生は難しいものです。
気付けば、
「もう少し」・・・頑張れば
を繰り返しているうちに時間が過ぎていました。
結果として私たち夫婦は子どもを授かることができませんでした。
もちろん後悔がないと言えば嘘になります。
ただ、それも当時の私なりに真剣に考えた結果でした。
だから今は、過去を責めるよりも、これからをどう生きるかを考えたいと思っています。
★FIREを目指した本当の理由★
私はよく考えるのですが、なぜここまでお金を貯めたかったのでしょうか。
もちろん老後不安もあります。
自由も欲しかった。
しかし、それだけではない気がします。
私は昔から、
「困っても助けてくれる(援助してくれるレベルの)友人は少ないだろう」
と考えていました。
人付き合いは嫌いではないですが、深い付き合いを広げるタイプではありません。
だからこそ、
誰にも頼らなくても生きていける状態を作りたかった。
ある意味、保険みたいなもんです。
その気持ちが強かったのだと思います。
今思えば、私にとって資産形成とは、
「自立の証」を作る作業だったのかもしれません。
★FIREを目指して気付いたこと★
ところが面白いことに、FIREを目指し始めた頃から徐々に変化が起きました。
社交的な自分を演じるのをやめ始めたのです。
無理をして人に合わせることが減りました。
そして、本来の自分が何を望んでいるのかが少しずつ見えてきました。
- 妻との時間を増やしたい
- 両親との時間を増やしたい
- 旅行を楽しみたい
- DIYをしたい
- 電気工事士の資格を取りたい
- 昔から憧れていた車に乗りたい
- 身体を健康的に保ちたい
どれも競争とは無縁のことです。
誰かに勝つためでもありません。
お金(対価)を求めることでもありません。
ただ、自分が心地よいと感じることばかりです。
★旅行で覚えているのは観光地ではなかった★
私は旅行が好きです。
しかし不思議なことに、思い出として残っているのは観光地そのものではありません。
空港へ向かう道中で食べたお弁当。
飛行機を待つ間に立ち寄った空港内のカフェ。
旅が始まる前の高揚感。
旅行中でも地元の人しか歩かないような日常の空間を散歩する。
そんな何気ない時間ばかりです。
結局、人間が覚えているのは場所ではなく、
誰とどんな時間を共有したか
なのかもしれません。
だから最近は、
「もっと旅行したい」
というより、
「妻や両親ともっと思い出を共有したい」
という気持ちの方が強くなっています。
★車もコスパだけではなく感情で選びたい★
私も人間なので物欲も普通にあります(笑)
私は昔から欲しかった車があります。
当時は買える金額でなく、コスパが悪いと感じ憧れで止めていました。
もちろん今も維持費やリセールは考えます。
そこは長年の資産形成で身についた習慣です(笑)
それらを考えたうえで。
でも今は、
「移動手段だから安ければいい」
とは思わなくなりました。
資産形成中はとにかくコスパ中心だったのですがね。
少し遠回りでも楽しい。
ただ運転するだけで気分が上がる。
そんな価値も人生にはあると思うようになりました。
若い頃からタイパやコスパ、効率性を重視してきましたが、最近は逆に
「無駄を楽しみたい」
と思っています。
★自立の意味が変わった★
若い頃の自立は、
- 稼ぐこと
- 一人前になること
- 親に頼らないこと
- 家族を作ること
でした。
FIREを目指していた頃の自立は、
- 資産を作ること
- 誰にも頼らず生きること
でした。
そして今の私にとっての自立は、
「自分の価値観で生きること」
になりつつあります。
他人がどう思うかではなく、
自分がどう生きたいか。
誰と時間を過ごしたいか。
何を大切にしたいか。
それを自分で選べること。
それこそが本当の自由なのかもしれません。
★まとめ★
私は凡人なのでコツコツと10年以上かけてFIREを目指してきました。
その過程は決して楽ではありませんでした。
しかし今になって思います。
FIREを目指した時間は無駄ではありませんでした。
なぜなら、その期間があったからこそ、
「本来の自分に戻る準備」
ができたからです。
弱い部分の自分を恥ずかしいと隠す必要がなくなった。
私が本当に欲しかったのは、1億円という数字ではありません。
その先にある、
- 自由
- 安心
- 思い出を共有する時間
- そして自分らしく生きる権利
だったのだと思います。
これからの人生、あとどれくらい残っているのかは分かりません。
お金を増やすことだけではなく、
妻や両親との時間を大切にしながら、自分が本当にやりたかったことを少しずつ実現していきたいと思います。
それが私にとってのFIREであり、今の「自立」の形なのかもしれません。


コメント
元営業が営業を止める(辞めるでは無く止める)と
今まで如何に相手の価値観を損なわず自身を秘匿して居たか…と凄く解ると思います。
まぁ何の仕事でも銭の為に自分を売る訳だし営業ですかね。
ソレを止める。そりゃあ「快適」の二文字ですよ。
だって営業する必要無いんだし当然です。
コレはやって見ないと解らない。
営業が嫌いだった。では無く
「営業する必要が無くなった」ステージに移行した訳です。
自身が人生の主導権を持ち他人の評価軸に左右されない。
ただ世の中は「従属と思考停止を好む人が多い」とAIが言ってる。
そういう人はFIREすると大変です。
自分からキャリアを切断しただけに成り正に自爆です。
特に日本は「真面目=思考停止で隷属」みたいな価値観に成ってる。
自分でも解らない内にコレに成るとFIREして暇とか淋しいと成る。
コレもFIREした後で解るし難しいですね。
>黒田様
いつも貴重なご意見ありがとうございます。
私は入り口に入りかけくらいのレベルですが、ちょっとずつ見え方への変化が出てきています。
もしFIREを目指していなかったら、今の現状はより営業をし、より自分を殺し、より相手の言うことを聞かざるをえない。
好んでやるのではなく、自分を押し殺してです。でも今はそれが必要ない。
「嫌ならほかに行けばいい」と思える。これはとても大きい。
黒田さんのコメントで”「営業する必要が無くなった」ステージに移行した訳です。
自身が人生の主導権を持ち他人の評価軸に左右されない。”
と言う訳です。
本当にやりたかった仕事って皆さん何だったんでしょうかね?
おそらくそれは自分のエゴをどれだけ通せるかにかかっている。
少なくとも主導権が自分に無いと始まらないです。
私も一時は思考停止を敢えてやっていた時がありました。
そちらの方が楽だからです。
しかし心の奥がそれを許さなかったから、躁鬱が酷くなり休養に入る羽目に(苦笑)
だからFIREを目指したわけでもあるんですけどね。