まいど、あーくんです。
FIREを目指していると、
「FIREするには、いくらの金融資産が必要なの?」
という話をよく見かけます。
3,000万円なのか。
5,000万円なのか。
8,000万円なのか。
1億円なのか。
最近では「数億円ないとFIREなんて無理」という意見まであります。
私もFIREを目指し始めた頃は、完全に**「金融資産はいくら必要なのか?」**というところから考えていました。
でも、FIREシミュレーションを何度もやっているうちに、どうも違うような気がしてきました。
もちろん資産額は重要です。
しかし、それ以上に重要なのが、
「毎年、いくら使うのか?」
です。
極端な話、
1億円あって年間600万円使う人と、
5,000万円しかなくても年間200万円で生活できる人。
どちらがFIREを継続しやすいでしょうか?
当然、後者です。
だから最近の私は、
FIREは「資産額」だけではなく「生活費」でほぼ決まる
と思っています。
★FIRE界隈でよく見る「○○万円あればFIREできる」
FIREを目指し始めると、FIRE関連のブログや記事、書籍などを調べると思います。
そして、ほぼ必ず出てくるのが、
「FIREにはいくら必要?」
という話。
これについては、本当に色々な意見があります。
3,000万円だったり、
5,000万円だったり、
8,000万円だったり。
1億円という人もいます。
一方で、FIREそのものに興味がない人からは、
「2億、3億ないと無理」
という意見もよく見かけます。
最近では、
「インフレ時代なんだから、数億円ないと生きていけない」
みたいな論調もありますね。
まあ、このあたりはかなり悲観的な想定だと思うので、今回は置いておきます(笑)。
恐らくだが、物価は上昇していき、資産運用は全くしないという計算だと思います。
問題は、
「○○万円あればFIREできる」
という数字だけが独り歩きしてしまうことです。
本来は、
何歳でFIREするのか?
年間いくら使うのか?
年金はいくらもらえるのか?
副収入はいくらあるのか?
資産をどのように運用するのか?
などによって、必要な資産額は大きく変わります。
だから、
「1億円ないとFIREできない」
とは一概には言えません。
★FIREで最初に把握すべきなのは「自分の生活費」
FIREを考えるなら、まずやるべきこと。
それは、
自分が現在、年間いくらで生活しているのかを把握すること。
これです。
意外とこれが分かっていない人も多いと思います。
毎月の家賃。
食費。
光熱費。
通信費。
車。
保険。
旅行。
趣味。
税金。
その他もろもろ。
これらを全部含めて、
「結局、1年間でいくら使っているんだ?」
を計算する。
ここが分からなければ、必要なFIRE資産も計算できません。
逆に言えば、
生活費が分かれば、必要な資産額もかなり具体的に見えてきます。
★保険料と税金を忘れるとFIRE後に地獄を見る
そして、FIREを考えるときに絶対に忘れてはいけないのが、
社会保険と税金です。
健康保険。
国民年金。
介護保険。
住民税。
固定資産税。
自動車税など。
会社員時代には給料から天引きされているのも多いので、あまり意識していない人もいると思います。
ところがFIREすると、
「えっ、こんなに払うの?」
となることがあります(笑)。
もちろん、所得が少なくなれば減免や軽減を受けられるケースもあります。
しかし、副業やアルバイト、不動産などから収入が増えれば、税金や社会保険料も変わってきます。
つまり、
「年間300万円で生活できるから300万円あればいい」
ではありません。
FIRE後の生活費を考えるなら、
生活費+税金+社会保険料
まで含めて考える必要があります。
ここを適当に計算すると、FIRE後に、
「思っていたよりお金が減る……」
ということになりかねません。
★「4%ルール」に縛られすぎなくてもいい
FIREについて調べていると、ほぼ必ず出てくるのが、
「4%ルール」
です。
これは、株式や債券などに分散投資した資産から、毎年一定割合を取り崩して生活する方法を考える際の代表的な考え方です。
例えば、
年間生活費400万円なら、
「4%で考えると1億円必要」
という計算になります。
つまり、
年間生活費 × 25倍
です。
この考え方はFIREの必要資産を考えるうえで、とても分かりやすい。
ただ、私は個人的には、
4%ルールに縛られすぎなくてもいい
と思っています。
なぜなら、FIREする年齢によって条件が全然違うからです。
例えば30歳でFIREする人と、50代後半でFIREする人では、必要となる資金の期間が全く違います。
4%ルール上では、どちらの年齢でも答えは同じ。
さらに日本の場合、将来的に公的年金を受け取る人が多い。
つまり、
FIRE開始から年金受給開始までの期間を資産でつなぐ
という考え方もできます。
年金受給が始まれば、資産から生活費を補う金額は自ずと減ります。
もちろん年金制度にも将来の不確実性はあります。
でも、
「65歳以降も生活費の全額を金融資産から出し続ける」
という前提で考える必要はありません。
★FIREでは「元本を絶対に減らさない」必要もない
私はここも結構重要だと思っています。
FIREを目指していると、
「元本を減らさずに一生暮らしたい」
と考えがちです。
もちろん、それができれば理想です。
でも、人生には終わりがあります。
例えば50代でFIREして、90歳まで生きるとすれば40年間。
100歳まで生きても50年間です。
だったら、
最終的にある程度資産を使い切ることを前提にしてもいい
と私は思います。
もちろん、資産が早くなくなりすぎるのは困ります。
だからこそシミュレーションが必要です。
「何歳でいくら残っていればいいのか?」
「年金はいくらになるのか?」
「インフレがどれくらい進んだらどうなるのか?」
「運用利回りが低かったら?」
こうした条件を変えながら考える。
これなら、
「1億円ないとFIREできない」
という単純な話ではなくなります。
★年金を受け取るまでの期間をどう考えるか
例えば、50歳でFIREするとします。
65歳から年金を受け取るなら、15年間あります。
この15年間をどう乗り切るのか。
ここが重要です。
仮に年間400万円の生活費なら、
400万円 × 15年 = 6,000万円。
単純計算なら6,000万円必要になります。
でも実際には、
投資収益があります。
副収入があるかもしれません。
生活費を下げるかもしれません。
さらに65歳以降は年金が入ってきます。
つまり、単純に、
「400万円×人生の残り年数」
ではありません。
FIREは人生全体のキャッシュフローで考えたほうが分かりやすいんです。
★年齢を重ねると生活費は下がる可能性が高い
もう一つ、FIREシミュレーションをしていて感じることがあります。
それは、
年齢を重ねると生活費が変わる
ということ。
若い頃は旅行に行く。
車に乗る。
外食する。
趣味にお金を使う。
色々やりたい。
でも、70代、80代になっても同じようにお金を使い続けるとは限りません。
体力も落ちます。
行動範囲も変わります。
自然と生活がコンパクトになる人も多いでしょう。
せいぜい病院代が大きな出費。
だから私は、FIREシミュレーションでも、
「50代から100歳まで毎年同じ金額を使う」
という前提だけで考える必要はないと思っています。
もちろん、人によって違います。
旅行が大好きな人もいるでしょう。
80歳になっても車に乗っている人もいるでしょう(笑)。
それでも、
将来の生活費が現在と全く同じとは限らない
という視点は持っておいたほうがいいと思います。
★FIREシミュレーションをして気が付いたこと
私は最近、FIREシミュレーションをよくやっています。
もう癖です(笑)。
何度も何度も条件を変えて計算しています。
生活費を変える。
インフレ率を変える。
運用利回りを変える。
副収入を入れる。
年金を入れる。
年金改定率を変える。
色々な条件で試しています。
そこで最近特に感じるのが、
資産額以上に「生活費」が重要だということ。
そして、もう一つ重要なのが、
インフレです。
例えば資産が1億円あったとしても、毎年600万円使う人と、毎年300万円で生活できる人では、資産の減り方が全然違います。
逆に、資産が多少減ったとしても、生活費を抑えられるならFIRE生活はかなり長持ちします。
さらに資産運用をしている場合、資産額が大きくなるほど、運用益による生活費の補填割合も小さくなります。
そうなると、
「給料(収入)があるかないか」
の差が、以前ほど大きく感じられなくなってきます。
もちろん、収入は無いよりあったほうがいい。
これは間違いありません(笑)。
でも、
「給料がなくなったら即アウト」
という状態から、
「給料がなくても生活できる」
という状態になること自体が、FIREの大きな意味なんだと思います。
私がシミュレーションしていると、条件によっては、
副収入がある期間とない期間で、資産寿命が10年程度変わる
これが大きいと見るか、小さいと見るか。
FIRE後に、
「週に数日だけ働く」
「ブログで少し収入を得る」
「不動産収入を得る」
といった選択肢を臨機応変に残しておくのも十分ありだと思います。
★FIREは「資産額」ではなく「人生全体」で考える
結局、FIREに必要な資産額は人によって違います。
3,000万円で可能な人もいる。
5,000万円必要な人もいる。
1億円必要な人もいる。
場合によっては、それ以上必要な人もいる。
だから、
「FIREには○○万円必要」
という数字だけを見ても、あまり意味がありません。
大事なのは、
何歳でFIREするのか。
年間いくら使うのか。
年金はいくらもらえるのか。
副収入はいくらあるのか。
資産をどの程度運用するのか。
インフレにどう対応するのか。
こうした条件を一つずつ考えることです。
そして、その中心にあるのが、
「自分はいくらあれば生活できるのか?」
ということ。
だから私は、
FIREは資産額ではなく、毎日の生活費でほぼ決まる
と思っています。
★おすすめのFIREシミュレーター
そこで私は、最近のFIRE事情を考慮して、
インフレ率・サイド収入・年金改定率
などを加味したFIREシミュレーターを作っています。
まだまだ改良の余地はあります。
というか、作れば作るほど、
「ここも入れたほうがいいな」
となってしまう(笑)。
完全ではありませんが、FIREを考えている方が、
「自分の場合はいくら必要なんだろう?」
と考えるきっかけになればと思っています。
【Excel版あーくん式FIREシミュレーター】
📥 Excel版 Ver5.2 を無料ダウンロード実際にどんな機能があるのか興味のある方は、以前の記事で詳しく紹介しています。
【無料配布】FIREシミュレーター(Excel版)|インフレ・副収入・年金まで考慮
https://petitretire.info/【無料配布】fireシミュレーター(excel版)|インフレ
★まとめ
FIREというと、
「1億円必要」
「4%ルール」
「資産の25倍」
など、どうしても資産額の話になりがちです。
そして資産額の話になると自ずと資産運用の話になります。
でも、本当に重要なのは、
「自分は(自分の家庭は)いくらで生活できるのか?」
「自分は(自分の家庭は)いくらで生活したいのか?」
だと思います。
年間300万円で生活できる人と、年間600万円必要な人では、必要な金融資産は当然変わります。
そしてFIRE後には、年金もあります。
副収入もあるかもしれません。
生活費が変わる可能性もあります。
資産運用もあります。
つまり、FIREは単純な「資産額勝負」ではありません。
自分の生活費を把握して、収入・年金・運用益・インフレなどを含めて、人生全体のお金の流れを見る。
これがFIREを考えるうえで、一番大事なんじゃないでしょうか。
私自身も、最初は「FIREするならいくら必要なんだ?」と資産額ばかり考えていました。
でも、何度もシミュレーションしているうちに、だんだん考え方が変わってきました。
結局、
「いくら持っているか」より、「いくら使うのか」。
ここがものすごく重要なんですよね。
FIREを目指している方は、まず一度、自分の年間生活費を計算してみることをおすすめします。
意外と、
「俺、これくらいのお金で生活できるんだ……」
となるかもしれませんよ(笑)。


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