まいど、あーくんです。
前回のブログで、自作の**「あーくん式FIREシミュレーター」**を公開しました。
使ってみましたか?
初めて作成したシミュレーターなので、まだ改善できる部分もあると思います。もし気になる点や「こんな機能が欲しい!」というアイデアがあれば、ぜひお気軽にコメントで教えてください。
さて、前回の記事でも書きましたが、私は最近このシミュレーターを毎日のように使っています(笑)。
もともとFIREシミュレーションを何度も繰り返すのが日課のような人間なので、自分にとって使いやすいものを作った結果、この形になりました。
今回は、このシミュレーターを使う上で特に重要だと思うポイントを紹介します。
一応ですが公開した時の記事を添付しておきます。

条件入力で特に重要なのは2項目
初期設定では、次のような数値になっています。
- 開始年齢
- 初期資産年間生活費:300万円
- 年金開始後生活費:240万円
- 年間サイド収入
- 運用利回り:4.0%
- インフレ率:2.0%
- 実質利回り(自動計算)
- 年金開始年齢
- 年金支給額
- 年金改定率:0.5%
- サイド収入終了年齢
この数値はサンプルです。
ご自身の状況に合わせて自由に変更してください。
その中でも、特に重要なのは次の2つです。
- 年金改定率
- 年金開始後生活費
この2つを適切に設定するだけで、シミュレーションの現実味が大きく変わります。
年金改定率は何%に設定すればいい?
おそらく一番入力時に悩むのが「年金改定率」です。
年金改定率とは、
年金額が毎年どれくらい増減するかを設定する項目です。
年金改定率
年金額が毎年どれくらい増減するかを設定する項目です。実際の公的年金は、賃金や物価の変動に加え「マクロ経済スライド」の影響を受けて改定されます。本シミュレーターでは、その変動を簡略化した数値として入力できます。
実際の公的年金は、物価や賃金の変動に加えてマクロ経済スライドの影響も受けるため、インフレ率と同じようには増えてくれません。
つまり、
物価は2%上がっても、年金は2%増えない。
これが現実です。
もちろん未来は誰にも分かりませんが、私は保守的に次のような目安で考えています。
| インフレ率 | 年金改定率(目安) |
|---|---|
| 1.5% | 1.0〜1.2% |
| 2.0% | 1.3〜1.6% |
| 3.0% | 2.2〜2.5% |
つまり、
「インフレ率 −0.5〜1.0%前後」
くらいで設定すると、比較的現実に近いシミュレーションになると思います。
インフレ率を考慮しない場合(0%)は年金改定率も0%に設定すれば、これまでのゼロ金利時代の計算も可能です。
私ならこう設定します
例えば、
- 運用利回り:4.0%
- インフレ率:2.0%
この条件なら通常、
- 年金改定率:1.5%
くらいが無難だと思います。
さらに安全性を確認するために、
- 超保守:インフレ率 −1.0%
- 標準:インフレ率 −0.5%
- 楽観:インフレ率と同じ
この3パターンで試してみるのがおすすめです。
私はかなり悲観的な性格なので、普段は超保守設定でシミュレーションしています(笑)。
シミュレーションは厳しめの設定くらいでちょうど良いと考えています。
年金開始後生活費も見直そう
もう一つ重要なのが、
年金開始後生活費です。
例えば、
現在の生活費が年間300万円。
年金開始後を240万円に設定していたとします。
約2割減の設定。※この減額率を覚えておいてください。
しかし、開始年齢45歳として65歳まで20年ある場合、インフレ率2%なら生活費は約1.5倍になります。
つまり、
240万円のまま入力すると、
将来の生活費を過小評価してしまう可能性があります。
64歳と65歳を見比べてみよう
そこで少し修正してみる。
下記の画像を見てください。
例えば、
64歳時点の生活費が
約437万円
になっていたとします。
そしてそのまま65歳から生活費を240万円へ変更すると、急激に生活費が減ってしまいます。
これは少し違和感があります。
私なら、
65歳以降は生活費を2割減らすと仮定して、
437万円 × 0.8
≒ 350万円
この金額を
年金開始後生活費
へ入力し直します。
こうすることで、
インフレを考慮した、より現実的なシミュレーションになります。
このシミュレーターで重要なのはこの2点
使う時は、
- 年金改定率
- 年金開始後生活費
この2項目だけでも必ず見直してみてください。
これだけで結果はかなり変わります。
インフレは避けて通れない時代になった!!
数年前までは、
- 運用利回り
- 開始年齢
- 資産額
それだけを考えていれば十分という時代でした。
しかし今は違います。
日本でも物価は毎年上昇しています。
インフレ率2%なら、
20年後の生活費は約1.5倍。
30年後なら約1.8倍。
こんな時代になるとは少し前まで考えていましたか?
これを無視してFIRE計画を立てるのは危険な時代に突入です。
私はこのシミュレーターを作って改めて、
「インフレが一番怖い」
ということを実感しました。
シミュレーションは悲観的なくらいがちょうどいい
未来は誰にも分かりません。
だからこそ、
- 大不況
- 高インフレ
- スタグフレーション
- デフレ
- 好景気
さまざまなケースを想定してシミュレーションしてみてください。
何も考えずに迎えるより、
事前に想定しておく方が、圧倒的に対応しやすくなります。
FIREは「未来を当てること」ではなく、
未来に備えることだと私は考えています。
私なら、この初期設定ではFIREしません(苦笑)
ちなみに、初期設定の条件だけを見ると、
私は完全FIREは少し厳しいと判断します。
理由は、
- サイド収入は絶対条件
- 年金額はもっと少ない可能性が非常に高い
- インフレリスクを考慮したい
からです。
あと副収入に関しては敢えて複利計算にはしていません。
理由は簡単で収入は基本的に単利であり、順調に上昇しないからです。
そして、この初期設定にしている理由があります。
実は、この数字は、
まだあまりよく分かっていなかった、私がFIREを目指し始めた初期頃に近い条件
だからです。
初心者の方がイメージしやすい数字として設定しています。
もちろん、実際の人生はシミュレーション通りには進みません。
だからこそ、条件をいろいろ変えながら、
自分に合ったFIREプランを見つけてみてください。
きっと、その過程だけでも将来への安心感は大きく変わると思います。
まとめ
今回はこのシミュレーターを使用するにあたり、特に注意すべき点を簡潔に書きました。
次回は早速ですが、私の現在の条件設定で具体的にシミュレーションしてみたいと思います。
現在はExcel版を無料公開しています。
ぜひダウンロードして使ってみてください。
【📥 FIREシミュレーター(Excel版)を無料ダウンロード】
ご利用について
- 個人利用は無料です。
- 再配布・販売は禁止します。
- 内容は予告なく更新する場合があります。
- 不具合を発見された場合はコメントでご連絡ください。
【注意事項】
- Microsoft Excelで動作確認しています。(Excelがない方はご利用できません)
- マクロは使用していません。
- 本シミュレーターは将来を保証するものではありません。





コメント
FIREの出どころがアメリカなので当然4%ルールというのはインフレが織り込まれている物でありますし、FIREの概念がなかったころのシミュレーションも当然ながらインフレを何%に設定するかは入力してましたので、考慮してない人は少ないかと思います。
>raruo様
いつもコメントありがとうございます。
おっしゃる通り、4%ルールはインフレを考慮した考え方ですし、従来のFIREシミュレーターでもインフレ率を入力できるものは多いですね。
私の説明が少し分かりにくかったかもしれません。
今回の記事でお伝えしたかったのは、「インフレを考慮していない人が多い」という意味ではなく、インフレ率を入力していても、年金開始後の生活費や年金額の改定率まで含めて確認すると、シミュレーション結果が大きく変わるという点です。
それだけインフレ率にせよ、運用利回りにせよ、複利の怖さが実感できます。
特に私のシミュレーターでは、年金開始後の生活費を現在の金額のまま入力すると、65歳時点で生活費が不自然に下がってしまう場合があります。
そのため、将来のインフレを反映した生活費に修正したうえで、年金改定率も別途設定することをおすすめしています。
ご指摘の通り、インフレそのものはFIREを考えるうえで基本的な要素ですね。
恥ずかしながら私はインフレがここまで本格的になるまではあまり考慮しないでシミュレーションをしていました(苦笑)
なので少しインフレ率をいじることでここまで結果が変わってくることに今更ながらびっくりしています。