まいど、あーくんです。
私はFIREを目指しているので、時間があればよくシミュレーションしています。
少し前までなら、
「52歳・資産1億円・持ち家ありならFIREは現実的に可能」
でした。
ですが今回は、もっと現実的にいきます。
そうです。
2022年以降の日本のインフレ率は平均2~3%です。(最近鈍化しつつありましたがナフサショックで分からなくなりました)
それを加味した場合、本当にFIREできるのか?
最近の値上げラッシュを見ると、この視点は避けて通れません。
結論から言うと、
可能。ただし“昔の感覚の1億円FIRE”では少し甘いかもです。
もくじ
★今回の前提条件★
- 年齢:52歳
- 金融資産:約1億円
- 収入無し
- 持ち家あり
- 現在の生活費:年300〜400万円
- 旅行も楽しみたい
- 60歳から年金繰り上げ(月10万円程度)
- 平均インフレ率:年3%
※上記条件は私が理想としている金額でのあくまでもシミュレーションです。
※通常は年金支給は65歳からなのですが、私は最近減額されても60歳支給でも良いのではないかと考えています。理由は独身や子なし夫婦の平均寿命が短いことと、ある程度の資産を保有している場合は必ずしもその限りでは無いと思っていること。
年金からも税金や保険を引かれますので、支給額が多く、且つ資産がある人は、もしかしたら(繰上げ)手取り総額はこちらの方がいい場合がある。
そして60~65歳までの比較的な元気なうちに先に貰えるのも良いかと。この5年間の生活費を少しでも年金により負担を軽くすることで資産運用からの取り崩しが少なくなる分がさらに加速する可能性もあります。(特にインフレ想定の場合は)
投資は時間を掛ければ掛けるほど(熟成すればするほど)成功率が上がっていく。
★インフレ3%がどれほど怖いか★
もう2022年のウクライナ紛争以降、日本はずっとインフレ基調です。(最近は鈍化していましたが、再び復活気味)
これはウクライナが治まったら終わるという次元ではもうないかと私は思っています。
多少はインフレ率は治まるでしょうが、一度火のついたインフレの退治は本当に難しい。
物価は3%ずつ上がると、単純計算で約24年で2倍近くになります。
つまり今の年間生活費400万円は、
- 10年後:約538万円
- 20年後:約722万円
- 25年後:約837万円
になります。
これ、かなりインパクトあります。
「今は余裕」が、そのまま続くとは限らないわけです。
ほとんどの人は「あり得ない想定」と考えるでしょうが、私は一概にそうは思いません。
無いに越したことはありませんが、想定はしておくできでしょう。
★52歳から60歳まで(年金開始前)★
私は基本的に二つのステージに分けます。
それは、年金開始前と年金支給後です。
そして今回は年金支給を繰上げ支給(60歳支給)で計算しています。
8年間は自力で生活費をまかなう期間です。
現在400万円生活でも、インフレ3%なら60歳時点で約507万円になります。
ここで年金が年120万円入っても、
実質必要額は
507万円 − 120万円 = 約387万円
つまり、今の感覚でいう400万円生活に近い負担感です。
★それでも持ち家が強い理由★
もし家賃月10万円なら、
年120万円
10年後にはもっと負担感が増します。
持ち家ローン完済は、インフレ局面ほど価値が高まります。
家賃が上がっていく時代に、
住居費が固定化されているのはかなり強いです。
インフレ時代に突入するまでは私はどちらかと言うと”賃貸派”でした。
しかし最近は条件はありますが、”持ち家派”になってますね。
実物資産はマジで上昇している実感。
と言いましても維持費も上がりますので賃貸よりかはマシと言う程度かもしれませんが・・・。
★資産1億円で耐えられるのか?★
結論から言うと、
運用しながらなら十分現実的です。
逆に、
- 全額現金
- タンス預金
- 普通預金放置
これだと実質価値は目減りします。
インフレ3%時代は、
「減っていないように見えて、実は減っている」
これが起こります。
これが本当に恐ろしい。
★FIREするなら必要な考え方★
FIREするのならインフレ想定だけでなく、デフレ、スタグフレーション想定も必要となります。
① お金を寝かせすぎない
- 株式
- 債券
- 金
- 現金
インフレだけを想定するなら、株式投資だけでも充分かもしれませんが、FIRE想定ならバランス保有が重要です。
② 支出を可変にする
ちょっとしたことですが景気が悪い年は旅行費を抑える。
好調な年は楽しむ。
これだけで生存率は大きく変わります。
なので私の生活費の条件は300~400万円というように幅を持たせています。
③ 年金は超重要
60歳以降に年120万円入るのは、インフレ下でも大きいです。
一般的には65歳以降の支給なのでしょうが、私の場合は最近60歳の繰り上げ支給に傾きつつあります。(現時点です。変更するかもしれません)
理由は年金支給まで60歳ならあと8年。
65歳なら残り13年。
後延ばしにすればするほど年金制度が改悪される可能性が高い。
それと年金にも税金が引かれるのご存知でしょうが、収入が低いほど手取りが大きくなるので早めに貰う方が私の場合はいいかもです。
なんで年金からも税金を取るのでしょうか?
未だに意味が分かりません。
それと私の場合はやはりそれなりの額で資産運用をしていることが大きい。
なるべく早く生活費などの安定性を少し手も持たせることが運用利回りを安定させます。
資産がある程度用意できる人は繰上げ支給の方が税金負担を低くすることが可能です。(ある程度貰う可能性がある人)
★現実的な結論★
52歳・1億円・持ち家ありなら、
インフレ3%を加味してもFIRE出来る可能性は高い。
ただし、
昔のような
「1億円あれば一生安泰」
ではなく、
資産を守りながら使う時代です。
インフレ時・スタグフレーション時にどう対応するかが重要。
★私ならこうする★
- いきなり完全FIREしない
- 半リタイアで様子を見る
- インフレに強い資産配分にする
- 元気な50代で旅行する
これがかなり賢い選択だと思います。
ちなみにインフレ時にオススメは株式投資と金とコモディティ関連です。
スタグフレーション時はほぼ金とコモディティ関連です。
意外と大切なのは最後の「元気な50代で旅行する」です。
お金の管理も大切ですが、思いで作りもとても大切です。
これは絶対に外せません(笑)
★あーくん的ひとこと★
今の1億円は、昔の1億円ではない。
でも、
今の1億円+持ち家+柔軟な思考
この3つがあれば、かなり戦えます。
人によっては「条件が厳しい」と思われるかもしれません。(特にインフレ率なんかは)
ただ私としてはどうせFIREするのなら残り時間と安心感を天秤にかけて「これくらい」がベストかなと勝手にだした数字です。
あくまでも上記の条件は私が理想としているシミュレーション上での結果です。
そして極端な考え方かもしれませんが、トルコを参考にすると良いと思います。
通貨価値は激減、インフレは高い、そして政策金利も高い。
そして株式・現物資産(金・不動産・コモディティ関連)は上昇。
実はトルコもインフレ初期は大統領の圧力で金利をなかなか上げられなかった。
物価の上昇と通貨の下落が止まらないのに・・・。
現在の日本も初期のトルコと同じような感じです。
(金利を)上げたいけど上げれない。
ここまで極端な動きをすることは無いかもしれませんが、日本もインフレが続くようならこのような動きをする可能性がかなり高いです。
資産防衛は必須です。


コメント
昨今の畜肉や医薬品を見ると30%以上値上げしているし
本当にインフレ率は数%なのか?と思います。
そうかと思えば野菜なんて利益出るのか?と言う位にクソ安い…
本当に資産を運用しながら生活するのは難しいですね。
勿論平均でしか算出しようが無いし
ローンの有無や適用される税制もサラリーマンと自営じゃ違うし
どんぶり勘定するしか無い。
ただ、今回のブログでも有るが年間総支出400万円だと
逆説的に一日一万円以上を必ず使わないと到達できない。
コレだと金を使うのに労力が必要に成る。
だから「そんなに使うか??」と言う額で算出するのは
凄く良いと思います。
他のブログやXのポストみたい「足りなく成れば働けば良い」
と言う思想が無いのが良い!
働くと簡単に言うけど
働いた金以上に資産減ったら焼け石に霧吹きですよ?
シュ~…って言うだけですよ?って話ですw
>黒田様
いつもコメントありがとうございます。
これを言っちゃあおしまいですが、シミュレーションなんて本当にその通りにはならないのが常ですね。
そもそもコロナショックから始まり今に至る世界情勢なんて誰も予想もしませんでしたから(笑)
私も現行では年間総支出400万円も使ってはいないんですが、旅行と固定資産税を含む税金と社会保険料を加味して少し余裕をもってシミュレーションしました。あとは今回の題目のインフレを加味してです。
黒田氏の言われるように「足りなく成れば働けば良い」という考えは本当に危険でそしてそんな状態のFIREなんて働いていなくてもストレスがかかるんじゃないかと思うんですよね(笑)
私はそこまでのギリギリラインならそもそもFIREしません。(ネタにはなるんでしょうが)
近くブログでも書きますが、歳を負うごとにこの考えでのFIREは危険だと感じています。
それこそ氏が言われる「不可逆的」で戻ることなんて不可能に近いのが現実ですよ。
年金は物価連動のはずですが
どういうことなんでしょうか?
>きつじ様
コメントありがとうございます。
確かに年金は物価連動とは謳ってはいるんですが、一概にはそうはいっていないのが現状なんですよね。
結論から言うと、
「年金は物価連動しているが、完全には連動していない」
というのが正確なのかも。
多くの人が「物価が3%上がったなら年金も3%上がる」と思っていますが、実際にはそうなっていません。
ではなぜ物価に追いつかないのか?
理由は「マクロ経済スライド」で調整するという制度です。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが本来なら、
物価+3% → 年金+3%となるはずですが、
実際には物価+3%
マクロ経済スライド▲0.5%引かれて
年金+2.5%のように調整されるんですよね。
なので永遠に実質インフレについていくのは難しいんですよ。
これは、少子高齢化で年金を支える現役世代が減る
平均寿命が伸びる
年金財政を維持する
ための仕組らしいんですがね。
なので毎年インフレが続けばちょっとずつ目減りすることになる。
普通預金やタンス預金よりかは全然マシですが(苦笑)
ただ今回は分かりやすくするために少し省きましたが、実際はこんな感じだと思います。
そしてこれからは私の憶測ですが、過去の例を見ると今後もあの手この手で改悪していく可能性はゼロではないと考えていた方が無難。
現行の年金ありきで将来設計するととても危ないと思っています。
だから私のシミュレーションはいつも厳しく見積もっているんですよ。