受注ゼロ目前。中小零細企業(私)が撤退を決断する時かな

中小企業経営

まいど、あーくんです。

現在は緩く仕事を続けている、自称サイドFIRE民です。

昨今のナフサショックによる大幅な値上げで、私の業界は急速に悪化しています。

特に中小零細企業への影響は深刻で、値上げ後は新規注文がほぼ停止状態。

私は最終的に、事業撤退へ向けて段階的に動く決断をしました。

今回は、その理由と現在のリアルな状況を書いていきます。

 

ちなみに私の中での「サイドFIRE」とは、

  • 好きな時に
  • 好きな仕事を
  • 好きなペースで続ける

そんなイメージ(概念)があります。

なので今の私は、正直そこまで到達できていません。

単に「一人で小さく事業を続けている状態」に近い。

しかも最近は、経営環境の悪化によって強制的に暇になっているだけで、赤字で続ける意味すら薄れてきました。

 

 

★ナフサショックで業界が崩れ始めた★

私の業界は、いわゆる「ナフサショック」の影響をまともに受けています。

また値上げ通知が来ました。

最近は毎日のように値上げ関連の書類を作成しています。

5月から本格的な値上げが始まり、6月以降もさらに続く予定です。

値上げ幅はかなり深刻です。

  • 低いものでも15%前後
  • 接着剤やトロールなど石油系製品は80%超~

という異常なレベル。

しかも「中東情勢が落ち着くまでの暫定措置」と言われていますが、終わりが見えません。

 

★大企業と中小企業の決定的な違い★

大企業には、

  • 資本力
  • 在庫力
  • 市場シェア(支配率)
  • 銀行との信用

が豊富にあります。

だから何とか耐えられている状態。

しかし中小零細企業は違います。

影響が出るスピードが圧倒的に早い。

私の会社もその一つです。

現在は、値上げ前に駆け込みで受注した仕事を何とかこなしている状態。

6月中にはほぼ納品完了できそうです。(みんな暇だから、なぜか以上に速い(苦笑))

ですが、本当の問題はその後です。

 

★本格値上げ後、注文が止まった★

大幅値上げされた商品を、これまで通り購入してもらえるのか。

私はかなり厳しいと見ています。

実際、今の仕事の多くは「値上げ前の前倒し注文」です。

逆に、値上げ後の新規注文はほぼ壊滅状態。

この状況は、おそらく長引くでしょう。

顧客側も、

「今のうちに在庫を確保しておこう」

と動いています。

ですが、その後に追加注文が入らなければ、今度はその在庫自体が重荷になる。

つまり、中小企業にとっては在庫確保すらギャンブルになっています。

今年の下半期は、かなり厳しい展開になると思います。

 

★仕事が終われば、ほぼ受注ゼロ★

私の会社には、値上げ前に受注した比較的大きな案件があと数件残っています。

それが終わると、ほぼ仕事がなくなる見込みです。

しかも利益率は悪化。

もうここまで来ると、「続ける」より「撤退戦」に持ち込むべきだと考えるようになりました。

もちろん、「逃げられる人は」です。

多くの会社は、逃げたくても逃げられません。

倒産ではなく、「計画的に廃業できる会社」は実はかなり少ない。

ですが、このまま固定費と人件費を払い続けるのは、ますます厳しくなると思います。

削減するのもすでに限界に近い。

私自身も、人件費削減の究極として役員報酬を10万円以下にしています。

同業でも、社長一人で何とか回している会社がかなり増えました。

 

★私は段階的撤退に入ります★

もちろん、数か月後に景気(需要)が急回復する可能性もゼロではありません。

ですが私は、段階的撤退に入ります。

これは一時的な不況というより、以前から産業構造そのものの問題だと感じているからです。

それがコロナショック・ウクライナ紛争・ナフサショックで如実に表面化してきた。

おそらく今後は、

「数社だけが生き残る」

そんな斜陽産業あるあるの展開になるでしょう。

だから私は、株式投資でいう「損切り」をすることにしました。

これ以上の損失拡大を止めるの先決です。

もう何が起こっても赤字にはならないのなら続けて良いのかもしれませんが、それをするには「いつ辞めてもいい」という状態へ会社をもっていかないといけません。

 

★在庫処分と借入金返済へ★

今後は、

  • 在庫処分
  • 借入金の一括返済
  • 資金の一層の効率化

を優先します。

そして必要であれば、個人資産からも最終的に出資します。

おそらく500〜800万円ほどになりそうです。

夏から年末までに、

  • 借入完済
  • 事業撤退

を完了できれば理想です。

 

私の顧客で逆に続ける気が満々の人は資金を潤沢にするために借りまくっていましたね。

少なくなったら借り換えをガンガンしていますね。

 

★「辞める決断」が一番難しかった★

私の場合、一番の問題はお金ではありませんでした。

長年続けてきたプライド。

それが撤退を難しくしていました。

ですが、自己資金を投入し続けるのは違う。

なので、自己資金を投入した時点でゲームオーバーです。

むしろ私の場合、このまま自然消滅するくらいの方が踏ん切りがつく。

でないと、

「もう少し頑張れば…」

となってしまう。

 

★それでも、この仕事には感謝している★

法人自体はしばらく維持する予定ですが、この事業からは完全撤退する予定。

もう悩まなくて済む。

この仕事は、本当にストレスと重圧の大きい仕事でした。

納期、クレーム、資金繰り、利益、売上…。

特に雇われ社長時代以降、ずっと数字を追い続けてきました。

もちろん儲かる時は楽しかった。

ですが前職を含めてコロナショック以降の最後の5年間は、かなり苦しかったです。

気づけば「資産形成のためだけ」に続けていた部分も大きかった。

そのおかげで資産が大きく増えたのは事実です。

でも、それから解放されると思うと少しホッとしています。

 

★ファーストステージ終了★

いずれ刺激が足りなくなって、また何か始めるかもしれません。

ですが、とりあえずこれでファーストステージ終了です。

 

振り返ると大学を経て就職氷河期真っただ中、何とか就職して、給料がめちゃくちゃ少ない中、パワハラクレームにも耐えて、気持ちが折れずに上だけを見てひたすらに働いた。

雇われ社長になり、それなりの給料になった時点で今考えるとそこまでが私の仕事での頂点。

以降は様々な悩みが襲い(この頃からブログを始める)、FIRE(サイドFIRE)を暗中模索で目指し始めた。

そしてようやく辞めても何とかなるところまで到達した。

よく頑張った、俺(笑)

凡人なのに、ここまで本当によくやったと思う。

今はそうやって、自分を少し褒めてあげたいです。

 

コメント

  1. 黒田順之助 より:

    ファーストステージ走破お疲れ様でした。
    私も人生でステージが幾つか在ると考える人間ですが
    他の人は就労の後は老後と言う人が多い様です。
    特に中小企業経営者は本当に健康寿命を超えるまで就労ステージが長い。
    そりゃ仕事が楽しく儲かる!と言うなら良いが自転車操業か
    ソレに準ずるレベルならステージを終結させ次のステージを用意するべきですよね。
    ソレが出来ない人が多いけど閉めないと余計に苦労すると思います。

    • あー君 より:

      >黒田様
      FIREの先輩、ありがとうございます(笑)
      いよいよです。
      ブログタイトル通り、サイドFIRE(セミリタイア)を目指し始めて、運よく完全FIREが出来そうなくらいのところまで何とかたどり着くことが出来ました。
      仕事が天職になれればどんな状況でも頑張れるのでしょうが、私の場合は好きな反面どこか違いましたからね(苦笑)
      ここ数年間はサイドFIREに近い状態でありながら、いかに会社維持(赤字にしない)するかを考える時間の方が長くなっていましたから・・・。
      苦しく、ちょっと本末転倒になりつつありました。
      なので新しい世界を見てみるのも人生全体で見れば面白いかなと思います。
      とりあえず廃業完了をしたらまずは何もせずにゆっくりしたいです(笑)

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