老兵(老害)はただ立ち去るのみ・・・私の事です


まいど、あーくんです。

私も今年で51歳。

今年中にFIREを計画中です。

現在は前職のアパレル業を継いで顧客を減らして一応名目的にサイドFIREをしています。

しかし忙しいわりに売上は年々悪化中です。

もう続けるメリットがほとんど無いことに気が付きました。

ストレスは溜まるわ、儲からないわ、時間の無駄と思うわ。

アパレル業は絶賛斜陽産業中。

淘汰の波にのまれています。

糸・染工・後加工・製品製造・内職・ミシン・裁断・問屋・小売などすべての工程において淘汰の波が・・・。

どんどん生産維持が難しくなってきました。

私の会社も仕入先がどんどん無くなってきて、代替え商品を提案することさえ難しくなってきました。

しかも値段が上がるのに逆にクオリティも下がってきています。

直接的な理由はインフレについていけないことにあります。

インフレになることにより、消費者がついていけていない状態がもうコロナ禍以降ずっと続いています。(中間価格帯が軒並み全滅)

もう消費者に余裕がない。

今後はより小さくなるパイを生き残りをかけて取り合う状態になっていくでしょう。

統廃合がどんどん進み、製造業は世界と競争できる大手と技術力のある一部の企業のみとなるでしょう。

要は二番手・三番手メーカーというのが無くなり、産業の厚みが無くなり、どのジャンルも一番手のみがシェア獲得を得る時代となりそうです。

分かりやすく言うと産業構造的に韓国に似た感じと言うべきでしょうか。

もしくは昭和初期の日本と言うべきか。

徹底的な効率化と構造改革を急ピッチに進めないと生き残れないでしょう。

以前にも少し言いましたがAIやシステムの効率化により大手企業が中小企業に任せていたスキマの分野まで仕事をこなせるようになってきました。

よくニュースでは最近「人手不足が理由の倒産が急増」と言われていますが、実際は効率化の格差拡大が大きな要因だと思います。

外食産業・一般小売・製造業・建築業・林業や農業などの一次産業も然りです。

以前は大量生産は価格競争力はあるが、小回りがききませんでしたが、今後は違います。

小回りが効くようになります。

もう既にその兆候はあちこちで見られます。

大手がより大手に、中小は大手に吸収されるか、倒産かです。

私の会社も今後はおそらく生き残ることは非常に難しいと思うので、予想よりも早めにFIREを目指すことになりました。

会社へ投資する資金もそうですが、要は時代の波についていけないんですよ。

年齢的な時間にも資金的にも体力的にももう残された時間があまり無い。

私は・・・。

悪く言うと「老害」になりつつある(苦笑)

なので私はFIREをする。

まずはこれまでのしがらみや埃を落とします。

しがらみを無くしてから新しい興味のあることをゆっくり見てまわりたいと思います。

これまでの狭い世界の枠の外に出てみて、世界を再度見る必要がありそうです。

これまでたいしたアップデートせず鎖国していた私が開国したら、世の中の進み具合に衝撃を憶えそうだ(苦笑)

それくらいおそらく私は、今の時代とマッチングしていない、ガラパゴス人間になっていると最近強く感じます。

FIREしたら損得や効率など関係なく、まずは気が済むまでゆっくりとして、遊んでみるつもり。(贅沢はしません。学生時代に戻る感覚だ)

一見無駄と思えることをいっぱいしてみるつもりです。

遊びが中心となるが気になる仕事があればアルバイトもしてみるつもり。

その無駄と思える点が線となったら、何かがしたくなると思う。

その時が来ないかもしれないがそれはそれで別に良い。

これまでの人生はコスパやタイパ、損得ばかりを気にする人生だったので、その逆を進むのもいいかもです(笑)

何の本だったか思い出せないが、人生を有意義にするのは一見無駄と思えることをどれだけやれるからしい。

人間とは人生とはそんなものなのかもしれないな。

最後に、

それにしても就職氷河期世代は死ぬまで不運に踊らされる(苦笑)

我々世代が前世代の価値観・仕組みの延命処置として利用されたが、もう限界になりつつあります。

もうこれは我々世代の宿命だと思い受け入れるしかないし、間に合わない。

今後はおそらく長い時間をかけて、新たな時代の変化が混沌と共に産み出されるのだろう。

これは日本のみならず世界的な兆候だ。

政治経済に少しでも興味のあるかたなら今の変化を感じるはずだ。

これまでの価値観が徐々に壊れていくのを・・・。

その時私たち世代のほとんどは取り残される。

仕事(我々世代は仕事がなく給与も上がらない)・年金、医療(我々世代の時は財源が無い)・介護(人手不足と財源不足)など次の世代へのバトンタッチでこれまでの出来ていた慣例は完全に壊れる。

逃げ切りは出来ない世代。

本当の老害になるのはこれからだが、絶対に今後も見捨てられる。

我々は個人で対策するしか道が無い。

話が暗くなりましたが、対策方法はいくらでもある。

立ち止まる時間などありませんよ。

私は自分の立ち位置を見て、FIREが得策だなと考えただけです。

これも正しいかは分かりませんが、何もしないよりかはマシだと思っています。


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コメント

  1. 黒田順之助 より:

    変化を拒み何もしない人は健康寿命を超えても非効率な就労を続け
    不完全燃焼のママ人生を終えるでしょうな。
    しかし自由意志の下に採った選択は全責任が個人に帰属します。
    嫌も応も無く自分が選んだ結末って事です。
    ソレが当たり前の話ですしね。

    • あー君 より:

      >黒田様
      自由と責任は表裏一体ですもんね。
      責任を伴うからこそ価値がある。
      自分が責任を持って選択するから。
      選択肢があるというのはそれだけでも特別なのかもしれません。

  2. e より:

    今40歳の男性です。
    大学時代は少し高価な服をわざわざデパートで買っていましたが
    20代後半あたりで
    「高い服でもユニクロでも周囲からの反応は変わらないな
    (お洒落な格好してても当人がブサイクならモテ度は変わらないな)」
    と感じて以来、ファッションにこだわるのをやめてユニクロですましてます。

    ブログ主さんがよくアパレル業界の衰退の考察してますが、
    「(一部の顔だちに恵まれた人以外は)ファッションに必要以上に金かけても、
    意味がないことが大衆に知れ渡った」というのも大きいかなと思います。

    • あー君 より:

      >e様
      コメントありがとうございます。
      アパレル業界にいる私でも最近はユニクロ界隈で充分だと思っています(笑)
      それくらい1社で付け入るスキがない。
      もう柳井さんが生きている間は無理ですね。
      コロナ禍以前から衰退は進んでいましたが、コロナ禍以降は生活習慣そのものが変化してしまった。(外食産業と同じです)
      やはりそれが相当に大きいですね。
      市場規模的には意外にもあまり衰退していないのですが、主さんがおっしゃるように「ユニクロで充分」となり一強状態です。
      これが年々加速しているという感じです。
      国内でちまちまと生産している次元じゃないって感じですね。