FIREは「足るを知る者は富む」を知らないと実践できない


まいど、あーくんです。

前回の続きのような話ですが、ふと老子の言葉だったっけ?

「足るを知る者は富む」

本当の真意は分かりませんが、古代中国の哲学者なり偉人は深いことを言いますな。

というのは置いておいて、「FIREってこういう事なのかな?」と思う時があります。

「8000万円ないとFIREは難しい」

「いや最低2億円ないとFIREは難しい」

とか私も含めて外野は色々と言います。

ぶっちゃけ私もFIREに興味がない時はそういう風に思っていました。

「○○億円無いとFIREしても楽しくもなんともないやろ」って。

当然ですが年齢が若くて、平均より少し裕福な生活をして、普通に年間生活費を寿命分足し算していったら、絶対に億近く必要になる。

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★歳を負うごとに幸せのベクトルが変化していく★

確かに物質的な豊かさを求めようとするのなら、際限はありません。

いくらでもお金はかかる。

宝くじ高額当選者が数年で破産するのはお約束だ。

年間300万円で充分幸せを感じる人もいますし、逆に年間1000万円以上の生活費でも全く満足出来ない人もいる。

高級車を買ったり、タワマン買ったり、高級ブランド買ったり、5つ星ホテルで豪遊したり。

人間の欲望には際限がない。

別にそれを否定するわけではありませんが、そういう人はそもそもFIREすべきではないんでないの?と思うことがある。

一生懸命仕事をして好きなだけ欲望(物欲)を満たせばいいかと。

それもその人の人生。

その人の価値観だから問題はない。

自分が経済を回していると思い、誇りをもって生きればいい。

しかし人間不思議なもので、年齢のせいなのか、諦めの境地なのか、分かりませんが資産が増えれば増えるほど、あんなに昔欲しかった、高級車やブランドが何の意味も持たなくなってくる。

興味が本当になくなってくる。

ほとんどの高級車だって現金一括で買えるし、タワマンだって階層によるけど一括で買える。

そうなってくると不思議と「まあ別に良いか」と思えてくる不思議。

人間の心はなんとまあ不思議なものか。

お金が無い時はあれだけ憧れをもっていたものが、今になると別になんとも思わない。

若い時の少しでも背伸びをして、所有欲を満たしたいと言いますかね・・・。

価値観が変わるとはこういう事なのか。

隣に高級外車を乗り回すお金持ちがいても、「凄いな」とは思うが、嫉妬やあこがれも無く、それ以上は別に何とも思わなくなる不思議。(一日だけ貸してよとは思う(笑))

昔ちょっとだけ流行ったユーチューバーのお金持ち自慢も全く興味が無くなる。

同じく「凄いな」「若いな」と思うだけ。

★「限界」が見えることで違った景色が見えてくる★

私は40歳以降はもしかしたら「負けを認める」「原寸大の自分を受け入れる」作業をしていたのかもしれません。

私の言う「負け」とは「原寸大の自分を見つめて素直に受け入れる」ということ。

何物でもない、ちっぽけな自分を認めるという作業。

これって若い時は意外と難しいし、する必要が無いと思います。

しかし中年を過ぎてくると、後回しにすればするほど苦しくなってくる。

私の場合は仕事に人生をささげていた時期もありました。

いくら嫌でも仕事をするなら少しでも上を目指したいと思う時期がありました。

しかし比較対象(競争相手)が増えるにつれ、自分の能力の限界が見えてくる。

それに抗って必死に頑張ったが差は開く一方。

逃げずに今でも抗っていたらもしかしたら会社をもう少し大きく出来たかもしれません。

お金持ちになっていたかもしれません。

しかし私は途中で降りてしまった・・・。

諦めてしまった。

凄い人たちの前に勝てないと思ってしまった。

プロ野球界でも大谷翔平が別次元に凄いのと同様にどの世界にも別次元の人は必ずいる。

多分私が若かったら、勝てないまでも少しでも近づける努力をすると思うが、歳を負うごとに現状維持を選んでしまう自分がいた。

私は別の道「逃げ道」(FIRE)を見つけることで自分を何とか正当化しようとしたのかもしれません。

その「まだ諦めるな」VS「もう無理だ」の葛藤の中で偶然「FIRE」という言葉を見つける。※当時「FIRE」という言葉はまだ無くリタイア・セミリタイアでした。

調べれば調べるほど、奥深く面白い道。

のちの「FIRE」(経済的自立と早期退職)の意味。

こつこつと続け、知識をつければ凡人でもたどり着けるかもしれない道。(私は最初はリタイアなんて一部の成功者しか出来ないと思い込んでいました)

ある意味、FIREを目指す多くの人間は「足るを知る者は富む」を実践出来ないと辿り着けない道。

★「幸福」はお金では買えないのも確かだが★

余談ですが先日久しぶりに夫婦二人と犬一匹でちょっとした郊外の公園へゆっくりと散歩をしました。

別に何をするかという目的はなく、プラ~と外出しました。

時間の無い夫婦にとって本当に久しぶりです。

お金を使ったのは、ガソリン代とお昼のラーメン代と帰りのお土産の「わらび餅」。

二人で合計3000円もいかないくらい。

それが妙に心地よかったんです。

昔からこういったものは好きなんですが、久しぶりなだけに一層心地よかった。

FIREは金融資産と資産運用(不労所得)、そして如何に無駄な生活費を削るかにどうしても焦点が当たりがちですが、FIRE後いかに「幸せを感じることが出来る環境」に置けるかが一番重要。

「足るを知る者は富む」は「足る」を知るだけではなく、足ることで幸せを実感しないとFIREをする意味は無いと思います。

★「足るを知る者は富む」を実践しないとお金が幾らでもかかるし、幸せにもなれない★

自分(家族)が生きていくための最低限必要なお金は、生活費から逆算して誰でも分かると思います。

ちょっとした投資の知識がある人は、平均利回りが分かると思います。

それらを加味して自分(家族)が最低限必要な金額が導かれる。

FIREしている人の感想を見てみると、本当に両極端で「こんなに必要なかった」と「全く足りない(FIRE失敗)」です。

具体的な数字ですと、40歳以降で家族が居ても3000~5000万円以上保有・運用してFIREした人は意外にも「こんなに必要なかった」と言う人が多いような気がします。

逆に「失敗した」と言う人は、そもそも計算していない人がほとんど。

自分の生活費も分からない、まともなFIREシミュレーションすらしていない。

ただ単に「仕事から逃げたい願望」が止められずに勢いで辞めた人が多い気が(苦笑)

金融資産が少なくてもFIREが続いている人は、計画通りに生活しているのがほとんど。

行き当たりばったりではFIREしていません。(たぶんやけど)

まあ後はFIREすることが目的化してしまって、FIRE後の生活を想像していなかった人でしょうか?

ただ「足るを知る者は富む」を体感するには「足る」状態をある程度知っておかないといけないかも?

金融資産が増えていくと反比例して不思議と物欲が減っていくみたいな。

私の父親はいまだに物欲お化けですが、お金にずっと苦労している(苦笑)

逆に母親はお金をきっちり管理、運用していて、全く物欲が無い(笑)

物欲が無いからお金が貯まるのか?きっちり管理しているからお金が貯まるのか?

よく聞く「お金は大事じゃない」と言える人は「お金が無いと言えない」という逆説と似ている。

「世の中勉強が全てではない」と言える人は勉強が出来る人でないと言えないのと同じ?(笑)

ある意味、これが真理なのかも。


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コメント

  1. aiki より:

    やりたいことがありすぎて金がいくらあっても足りない人はある意味一番幸せなのかもしれんよな。俺は逆の人生歩んでしまったが、まあでも今がいいからいいとするよ。

    • あー君 より:

      >aiki様
      どんな内容であれ、しっかりとした道がある人はそれだけで充分に幸せでしょうね。
      aikiさんも今が良いと感じるのなら充分に幸せですね。
      物欲にシフトするか、心の充足感に重点を置くかの違いだけ。
      どちらかがダメという訳ではない。