まいど、あーくんです。
最近どうでっか?
給料上がっています?
私はダメですわ(苦笑)
全然上がりません。
と言いますか、下げました。
単純に利益率が落ちているからです。
私は4月から独立してセミリタイアに突入しました。
といっても現在はこれまでの仕事の延長で客を引き継いでゆるく仕事させてもろうてます。(ちなみに国内アパレル関連)
色々としんどいのでもう少ししたら完全FIREを目論んでいますけど・・・。
もくじ
★値上げ地獄は続くよどこまでも★
「少し前まで円高基調になり始めてきたのでそろそろ値上げは一服か?」
と少し安堵していたのですが、世の中そんなに甘くない。
いっこうに値上げ申請が止まりません。
為替とインフレは粘着性があって、いちどトレンド形成してしまうとなかなか逆回転は難しいと言われるがホンマですね。
こりゃしばらくは続きそう。
皆さん、これからも値上げが延々と続きますよ。
おそらく数年前の初期の値上げ開始から現在に至るまで、平均で既に2~3割程度上がっていますが、今後もまだまだ値上げしそうです。
私の会社は資材卸で幅広い商品をメーカーサイドに納品していっているのですが、この数年間で毎月のように何かしらの商品が値上げしています。
もうどれがどれなのか分からなくなってきた(笑)。
最近FIREしたいのはこれが理由のひとつでもあります。
毎月・毎週のように有無を言わせず値上げ申請が来て、それを顧客に都度連絡していくのですが、卸売りの特性上どうしても値上げ対応がワンテンポ遅れてしまうんです。
だから利幅が永遠と低い状態になってしまう。
数か月我慢したら元の利幅に戻るという次元ではなくなってしまった。
ずっと何かしらの商品が値上げなんですもん(苦笑)
かといって次の値上げを見越して余分に値上げしてしまうとライバル会社に負けてしまう。
この繰り返し。
私は最近この永遠の負のスパイラルに疲れてしまったというのもあるんです(苦笑)
交渉の度に愚痴を聞かされるのももうしんどいですし・・・。
もうこのループから抜けたい・・・。
一部の材料だけでこれだけの値上げが進んでいますので材料の組み合わせで製品になったらどれだけの値上げ幅になるのか・・・。
もう完全に需要と供給のバランスが崩れている状態に突入しました。
売れているから値上げ、モノが足りないから値上げと言う訳ではなく、原材料や為替の影響での値上げです。
もう消費者が置いてきぼり。
市場への価格決定権を持っていない多くの中小企業は、こりゃしばらくしんどいですぞ!!
中小企業の過去最高の倒産数というのも伊達じゃない!!
★デフレマインドが払しょくできない★
30年近く続いてきたデフレの反動。
インフレに慣れている米国を中心の諸外国は、データ上ですが苦しいと言いながらも消費が思ったより落ちていない。
特に米国は強い。
給料も同時に凄まじく上がっていますからね。
インフレ慣れしてます。
一方の日本は、値上げに慣れていないせいか、消費者が節約にまわってしまった。
いまだに「今我慢すれば、いつか安くなるのでは?」と思ってしまう。
家計防衛で節約にまわるのは悪くは無いですが、確実に企業を苦しめます。
しかし30年続いたデフレマインドの修正はなかなか難しい。
いつか下がると思ってしまう。
それと同時の増税も効いて、一層の節約マインドです。
約30年間続いたマインドを払しょくするのはどれだけ難しいか。
★個人レベルでインフレ対策を★
しかしもう簡単には長期デフレの世界には戻らないです。
あるとしたらスタグフレーションの可能性が大!!
そして理想とされるインフレにもなかなか移行していかないです。
お金の価値は減り続ける、モノの値段は上がり続ける・・・。
減税する気配もない、可処分所得へ減り続ける。
個人で防衛するにはどうすればいいのかと言うと、
もうリスクを承知で投資するしかないと私は考えます。
昔からインフレへのヘッジは株式投資がセオリーです。
インフレ時はお金の価値がグングン下がります。
現金で置いておくのは危険。(生活防衛資金だけ置いておく)
通常インフレ時は金利が上昇しますので、貯金も有効ですが、インフレ値以上の金利を得るのは難しい。
逆に株価はそれ以上に上昇します。(何度も言いますがあくまでもセオリーです)
売上が上がりやすいのは、商品値上げで物価上昇分を上乗せされるからです。
一見、業績が良くなって見えるのはこのおかげです。
例えが悪いかもしれませんが、ハイパーインフレに近い国は実体経済は悪いですが、株価は上昇します。
自国通貨も値下がりし生活は苦しいですが、株価は上がります。
あとお金の価値が減る分、現物資産(金・不動産)も相対的に上がりますというか上がったように見えると言うべきか。
現に私の会社でも、以前より明らかに売れた数量が減っているのに、思ったよりも売上げが落ちていない。
それは商品の値上げが影響しているからです。
ただしこれが続き所得と乖離していくと危ない。
もっともっと売れなくなる。(今それに差し掛かっています)
逆に景気後退、デフレモードになると現金と長期債が強くなります。
要は企業業績の悪化と政策金利を下げていきます。
セオリーでは業績悪化を伴い株価が下落、景気の底上げのために利下げへと動きます。
今度は一転して、金利の付かない資産が強くなりやすくなります。
なのでこれまでの日本人は、金利が付かないのに貯金をしていたのはある意味正しかったということです。
★「有事の金」と言われるが★
基本的な実物資産の代表格は「金」と「不動産」ですが、今後米国が利下げを開始し始めましたので今後より一層、金利の付かない金も魅力的な投資対象になる可能性があります。
現在私は金をある程度保有していますが、「有事の金」と言われるように世界情勢が不安定になればなるほど上がりやすくなります。
コロナ禍・ウクライナ情勢・中東情勢・中国のバブル崩壊・世界的な景気後退傾向など。
少しでも金利が欲しい場合は米国長期債(国債)、日本国債もありですが、国債は信用がおけないという人は金利が付きませんがやはり「金」。
不動産も株価のような大きな変動はありませんので、資産保全と言う面ではありなのですが、家賃収入などの投資をしておかないと保有しているだけで色々とお金がかかりますので、資産でもあり負債にもなりますので注意が必要です。
ちなみに大規模なリセッション(景気後退)時はすべての資産が関係なく下落しますので、ダメージをゼロにすることは出来ませんが、株式投資一辺倒よりも大幅に軽減出来ます。
★若い世代にはチャンスの時代!!★
悲観的なことばかり言っていますが、良いこともあります。
これから会社を拡大したい若い世代やどんどん働きたい若い人は、頑張れば頑張れるほど、成果を出せば出すほど、結果が付いていきやすくなります。
現にすでに賃上げの中心にいるのは若い世代です。
ちなみに就職氷河期世代はほとんど上がっていません(苦笑)
逆に就職氷河期世代よりもうえの高齢者は、インフレに勝つのは至難の業となっていきます。
賃金上昇率が低いうえに年金は物価とある程度スライドしていきますが、あくまでも後追いなのでいつまでたってもしんどい。
そして50歳に差し掛かり、会社人生が終わりを迎えつつある氷河期世代は今後の給料の急上昇は難しい。
なぜなら上げる余力がある企業はまずは人材確保のためにこれから会社に貢献できるであろう若者を中心に上げるからです。
これまでの功労者にではない。
これからの人材に資本を充てる。
なので年代別の給料格差は今後も大きくなっていくでしょうね。
★自己防衛に行動あるのみ!!★
だったら就職氷河期世代より上の世代はどうすべきか?
私は初期型氷河期世代ですが、10年以上前にこの矛盾に気が付いたのもラッキーでした。
10歳以上⇧の世代の待遇と10歳以上⇩の世代の待遇が私たち世代の待遇と明らかに違う。
「これは自分で何とかしておかないと後で地獄を見るぞ」と。
時代の流れなので、意識して氷河期世代に意地悪したわけではない。
デフレ時代(不景気時代)に株式投資をしたって今と違い難しいのと一緒。
流れには逆らえない。
そう思いたい(苦笑)
株価と同じで長期低迷があると上昇率は大きくなるし、その逆も然り。
「山高ければ谷深し」です。
もう個人で対策していくしか道がない。
しつこいくらいブログで言いますが、
①コツコツ積立投資(時間をかけて市場の成長にゆだねる)
②コツコツ節約(投資元金を増やすには給与アップよりも節約が確実)
③分散投資(景気拡大・景気後退期どちらでも生き残るには株式・現物・債券・労働賃金への分散)
凡人でも生き残るにはこれしかない!!
それでも不安な人は、いつでも国家間を移動できるようにリタイア・セミリタイアを目指すべき!!