日本のブランドは結局値段ありき


僕は現在アパレル関連の会社に勤めています。最近よく思うのは衣料は特にですが日本のブランドと言われているものは、「結局のところ値段のお買い得感が無ければ商売として成立していないのかな?」と思うところです。

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メイド・イン・ジャパン


仕事に携わっている僕らにも問題があるのでしょうが結局なところ日本製の最大の売りは【高性能で低価格】というところにあると思います。この他国では相反する言葉【高性能で低価格】で日本製ここにありを全面に押してきました。

ブランドを創っていくのは、相当な根気と戦略が必要


ブランドを創るということは本当に簡単ではありません。イメージ戦略がとても大事でとてつもない時間とお金をかけてゆっくり醸造していくものですが残念ながら日本のアパレルメーカーはもうけ主義なのでそこまで成功するかどうかわからないものに時間をかけることはできません。ですから、日本ブランドは一部の伝統工芸以外は時代と共にコロコロとブランド名を変えて販売します。

西欧ブランドのように顧客と価値観の共有ができません。ですので日本のアパレルブランドは世界では全く通用しません。原糸などの素材メーカーは世界に引っ張りだこですが。(東レなどの資材メーカーは高品質が売りです)

値下げ販売した方が断然簡単です


うわべだけのブランドしか創れませんのでブームが去ると結局いつもの値段勝負になります。最初から値段勝負のしまむらやユニクロ・ジーユーなどは企業戦略がそうなので値段がありきの付加価値で十分に勝負ができます。しかしその他のブランドは一度値下げ販売を始めるともう元に戻せなくなり、結局自分自身の首を絞め、ピラミッド式に仕入先に値下げ圧力がかかり誰もおいしい思いはしなくなります。

戦略(頭)を練ることをしなくても安く売れば、利益は落ちますが簡単に売り上げが上がります。

そして誰も買わなくなりました


現在の状況です。常に値下げ状態なので慌てて買わなくてもいつでも安く色々なものが日本では手に入ります。一番お得な人はインフレ時代にお金をしっかりと貯めた人です。そうです、多くの高齢者です。

日本の衣料・鞄・靴市場はおそらく海外の大メーカーと日本の低価格大メーカーと個人レベルの大変小さなメーカーに淘汰されるでしょう、というか既にその片鱗は見えてきています。

話は逸れましたが、日本は高品質のサービス・商品が低価格で手に入ると思います。正直なところ仕事で中国や韓国・ヨーロッパの国々に行きましたが、高品質と低価格の両方が手に入るのは世界中を見渡しても日本だけだと思います。

いっときますがこれは皮肉です(笑)。働いている側からすれば単価が安く、最高のおもてなしをしろと言っているようなものですから。

※ちなみに日本のサービス業の労働生産性は先進国で最下位です。

今日のまとめ

どこまで値下げ競争をすれば終わるのでしょうか。韓国に行って、中国に行って、アセアン諸国に行って値段の追及・・・。どんなにすばらしい素材を使って服を作ってもそれを売る市場が日本にはもうほとんどありません。

しかし逆に考えれば、リタイアやセミリタイアしているものにとっては安さだけでしたらまだ他に色々と国がありますが、先進国で治安が良くて物価が安くてサービスがよく、医療費(保険)も安い国という条件でしたら、まず日本が選択肢の第一位に入るでしょう。

日本は現在働いている現役世代よりもリタイア組絶対有利な国だと思います。(あくまでも現時点ですが)


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