逆に老後資金が2000万円で足りるの?絶対にありえない理由!!


まいど、あーくんです。

このタイトルを意味するのは、私の年齢世代以下(47歳以下)だと「おそらくこの金額では足りないのでは?」と思ったことです。

最近ニュースで大騒ぎになっていますね。

「人生100年」時代に、95歳まで生きるには夫婦で約2000万円の金融資産の取り崩しが必要になると指摘。

と金融庁が報告したみたい。

ちょっと詳しく説明しますと、

夫65歳以上、妻60歳以上の無職の世帯の場合、毎月の平均収入は年金による約20万円で、それに対する支出は約26万円。毎月の赤字は約5万円となり、1年では約66万円。定年後に夫婦で95歳まで生きる場合には、約2000万円(=約5万円×12か月×30年)の貯蓄が必要となるとの可能性を指摘。

なんか数字がバラバラなのでわかりずらいかもしれませんが、何千円単位で載せますと大体これぐらいの数字になります。

「2000万円」という大金ばかりがニュースなどでクローズアップされるので、ちょっとびっくりしましたが、よく考えてみると「これで足りるのか?」と感じてしまいました。

私は常にセミリタイアのためのシミュレーションをしていますのでこう感じています。

私は逆にこれで足りるのならかなりうれしい。

本当にこれでいいのなら日本の未来はかなり明るい!!

だって年金収入で月に約20万円もらえて、全国の平均支出の約25万円~26万円の赤字分(約5万ちょっと)を補填して1年間で約66万円の不足で済むんですから!!

反論が予想されていたので現実よりもかなり甘くオブラートに包んで提言していますね。

しかもこれはあくまでも現時点で年金をもらえる人の計算です。

このレベルでやっていけないと言っていたら間違いなく将来キツイでしょう。

意地悪な言い方をしますと、意外と皆さん国の言っていることを真に受けていると言いますか・・・。

本気で65歳から無職で平均支出レベルで年金だけで生活できると思っていたのでしょうか?

※しかもこれは持ち家などの固定資産がある人用の提言です。賃貸の方はまた金額が変わりますし、逆に単身者はこれよりもかなり少ない金額みたいです。

これはあくまでも全国民の平均値からの算出であって、当たり前のように各家庭によって生活費がバラバラでありますのでそこはあくまでも参考値として見てもらえればよくわかります。

そして支給年金額も上記の提言は男性が厚生年金加入者で女性が国民年金加入者の夫婦の場合みたいです。

夫婦共働き世帯でどちらも厚生年金に加入していた場合は現在の支給額で満額で月に30万円ちょっと近くもらえますし、人によってかなり生活条件と年金支給額が変わりますので各家庭で一度よく調べていたほうが良いと思いますよ。

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本当に2000万円で足りると思っているの?

しかしちょっと待ってください。

今のレベルで文句言っていたら、将来は確実に痛い目にあうと思いますよ。

今の状態で年金システムは完全に赤字です。

近い将来は3人に1人いや2人に1人は60歳以上になる世界になります。

これは劇的に子供が増えない限り変えることが出来ません、というか手遅れです。

私は60歳まで厚生年金を払い続けると月に10万円ちょっとの支給額でした💦。

ねんきんネット(日本年金機構)で調べるとそんな感じに表示されていました。

もしご自身がどれくらい現状で受給できるのか知りたいのでしたら、ねんきんネットに登録するとかなり正確に把握できます。

私は現在45歳。

65歳で支給されるとしたら、あと約20年後。

あなたは20年後も65歳で満額支給されると思いますか?

私は絶対に思いませんね。

最近色々と70歳以降も支給を伸ばすことが出来るかを専門家を交えて議論しているが、これは今後70歳から支給をするための布石と見ています。

20年後は初支給が70歳からで、それ以降受給を後にずらしていくと、もらえる金額が増えるとみています。

ちなみに40年後くらいは75歳支給になっているかもよ(笑)。

確実な根拠はありませんが、国会でよく議論をされているのと今の年金制度だと確実に破綻するのが目に見えているからです。

本音では年金だけで生活できたら最高でしょうが、夫婦で月に約26万円で生活していくのなら明らかに足りていません。

私の現在の給料が21万円ですが、かなり節約していますが住宅ローンを入れると明らかに赤字ですもん。

嫁さんの給料で家計が黒字になっている感じです。

「足りるようにしろ!!」と言ったところで、現実は足りていません。

だったら自力でどうにかするしかないでしょう?

70歳支給開始の最短シミュレーションで2042年頃?

過去の受給開始時期引き上げの期間を参考にしてみよう。

55歳支給から60歳支給に引き上げたときに要した期間が約12年。(女性)

そして60歳から65歳支給に引き上げた期間が同じく約12年かかっています。※現在引揚中です。65歳支給に完全になるのは西暦2030年頃になります。(男性が2025年頃・女性が2030年頃)

今から約11年後の2030年には全国民の支給開始時期が65歳になるわけです。

これは現在約3年に一度に1歳ずつ引き上げています。

前回はしばらくの休養時期がありましたが、今回はおそらくすぐに支給開始時期を再び12年かけて70歳支給に引き上げると考えるべきです。

しかも今度は男性も女性も同時に同期間の引き上げです。

それぐらい急ピッチに老人人口が爆発的に増加しているからです。

それと平均年齢がいまだに上昇していることが大きな要因となっています。

前例を見て、おそらく次回の65歳から70歳支給に引き上げる期間も約12年かかるとみています。

なぜなら過去2回の引き上げ時もどちらも約12年を要しているからです。

急ピッチで70歳支給に引き上げる期間を予測するとおそらく2042年頃となりますので約23年後頃となります。

私が68歳のころには、おそらく70歳支給に引き上げていると考えられます。

あくまでも私の予想ですよ、でもその可能性は現状を見るとかなり高いです。

(今のままで続けていれば年金システムは明らかに耐えられない場合、もしくは日本がデフォルトしていない想定ですが・・・)

年金支給の減額も必須!!

先ほどは支給年齢の引き上げの可能性を書きましたが、今度は支給額です。

支給額ですが、この度金融庁は65歳男性・60歳女性の無職で約20万円の年金支給と言っています。

私もこのままいけば、夫婦で20万円くらいの支給と思われます(我が家は共働きです、本当は私がきっちり働けばもっと貰えるみたいですが、年収が抜群に落ちてしまいましたので私の分が恐ろしく支給金額が下がってしまいました・・・)

しかしこのままいけばです。

私は20年後は2~3割ちかくは減額されていると考えています。

理由は簡単に言いますと、現在の受給額ですと間違いなく枯渇するからです。

このままの金額を維持して枯渇させるか、年金支給額を減額してシステムを何とか維持させるかの2択に迫られています。

現在の年金システムは現役世代の収めたお金を現在の高齢者が利用するシステムです。

決して本人がずっと積み立てた自分のお金を自分が使うというシステムではありません。

最近はプラスアルファの補助システムとしてiDeCo(イデコ)などがありますけどね。

減額が必須だから、最近やたらと自分で資産運用をしろと言ってきている訳です。

「税金を取らないから自分の分は自分でしてください。しかし現在の高齢者たちはもう資産運用する期間がないから、この分は今まで通りしていきます。」と言うのが本音でしょう。

要するに現状のシステムでは間違いなく破綻するということです。

どんなに政府が言葉巧みに言っても現実は今のままは破綻するということです。

それに対して私たちは対策が早ければ早いほど後が楽です。

やはり60~65歳時点で最低3000万円必要

上記の2つの可能性を参考にしてみます。

それは、

・・・

・・

私たちの世代は間違いなく2000万円では足りません!!

先ほども言いましたように2000万円は現在の年金制度の場合です。

将来は間違いなく2000万円では足りません。

(※何度も言いますが、月に15万円で生活している人などは対象に入りませんよ)

25万円は使い過ぎと思う人も多いかと思いますが、高齢者夫婦が都会で生活していて税金や病院費や介護費それに伴う交通費や光熱費や食費、修繕費そしてちょっとした娯楽費を年間通算で入れるとまんざら的外れな数字ではありません。

幾ら病院費や介護費用がある程度出ると言っても無料ではありません。

よく「高齢者になったら医療費もかなり安い」と言っていますが、現在現役世代で最も負担の大きいものの一つが健康保険です。

これも年々支払い金額が増えていますし、利用時の負担金が年々引き上げられます。

要するに年金と同じってこと!!

税金と同じように収める金額は増え続け、いざ使うときは現在よりも負担が大きくなっていきます。

※現在は75歳以上は基本的に1割負担ですが、将来はこれもあり得ません。

私のブログやTwitter界隈では、スルー?

セミリタイアを想定して行動している人やファイナンシャルリテラシーが高い人は、節約意識

や金融知識が高いですから、どうにでも出来るでしょうし、はなから国を頼っていませんし。

ブログを読んでいても以前からその想定をしている人が多そうです。

セミリタイアを目指している人は自分で何度もシミュレーションをしていますので、今更2000万円必要と言われても「ああ、そうなの」くらいのレベルです。

2000万円がまだ貯まっていない人もすでにシミュレーションで想定されていましたので今更感が強いのでしょう。

生活水準を下がるか、きっちりと貯めていくか、ちゃんと考えて行動している人が大多数です。

私がフォローしているTwitterの多くは個人投資家の人か、セミリタイアを目指しているか、すでにセミリタイアをしている人もしくは経営者の人が多いですが、反応がかなり薄かったです(笑)。

「そんなのデータ(数字)をみてちょっと調べたらわかるやん」くらいの勢いです。

ですので一般的な金額使用を考えると約20年後はやはり60歳~65歳時点で3000万円は保有しておいたほうが無難です。(あくまでも平均値の支出で夫婦無職の場合ですよ)

あくまでも現在の物価の支出額を考えた場合です。

ですので人それぞれ違うのはもちろんです。

私個人としてはお金の提言も大事ですが高齢者になっても楽しく働ける環境整備をしてほしいです。

現在の職場環境は高齢者にはきつすぎます。

所得税などの税金や社会保障費を安くしてもらって企業も高齢者もウィンウィンな優遇をしてもらって仕事をしたいです。

あくまでも楽しくですよ、今のような地獄の仕事環境は死んでも嫌です。

面白くない・給料が安い・精神的につらい・顧客対応がキツイの無い無い尽くしの職場環境。

何で老人にもなって生きるか死ぬかの仕事をせなあかんねん、それやったら早く死にたいわ(苦笑)

今の多くの職場環境の一番の問題は仕事が面白くない・やりがいを搾取している職場が多いということです。

お金意外に何で仕事をしているのか分からなくなることです。

今後、よほどの高給でもない限り面白くない職場は淘汰されると思います。

3000万円は夫婦無職で年金が現在の支給額で約20万円がもらえる予定の人で、将来的には減額されて約15万円支給される人の基準です。(支出額が25万円・約20年後、年金収入が15万円)

自営業であったり、派遣労働者であったりフリーランスなどの自由業の人たちは基本的に国民年金のみの支給となりますので先ほどの金融庁の提言自体も無理です。

一生働く覚悟が必要です。

おそらくその覚悟はもはやおありの人が多いかと思いますが・・・。

もしくはもう2000万円を上乗せして約4000万円あたりにするのが理想です。

年金支給年齢時に働くのが嫌なのなら、今の支給額レベルで約2000万円、将来の引き上げ減額を想定して約3000万円を目安にして頑張ればいいし、無理だと思ったらどう楽しく働くかだけのことです。

別に幻滅するほどでもないと思いますよ。

月5万円~10万円をどう稼ぐかでもいいですし。

私は65歳以上でも楽しく働ける環境があればずっと働いていたいと思うタイプなので、生きがいも出来ますしね。

まとめ

20年後の日本の年金シミュレーションをまとめますと、

95歳まで生きると想定して

  • 無職想定の人は60歳~65歳時に金融資産が約3000万円近くが必要
  • 年金支給額は減額されて現在20万円支給予定の人は約15万円くらいの支給を想定すべし
  • 年金支給開始時期が現在65歳から70歳になると想定すべし
  • 支給年齢時に仕事を辞めたいフリーランスや自営業の方はプラス約2000万円が必要(最低でも合計約4000万円以上)
  • お金も大事だけど、高齢になっても働ける環境設備が必須

といった感じでしょうか。

最後は老後の金融シミュレーションではありませんので黒字で書きました。

あくまでも私の個人的見解です。

国は最後まで真実は絶対に言いません。

なぜなら選挙に影響しますからね。

そして本当に困った人に対し最低限の補助をするレベルと考えたほうがいいです。

決して生活費を全部みてくれる制度ではありません。

私は政府要人でもありませんし、専門家でもありません。

私は、給料が20万円でも節約する工夫をして、資産運用をして2000万円以上を得た人もたくさん拝見しました。

ですので皆さんも本気で向き合えば決して実現できない数字ではないと思います。

たとえ上記のようなシミュレーション通りに出来なかったとしてもなるべく近づける努力が大切です。

最初から諦めて何もしていなかったり、そもそも何も考えずに毎日を無駄に使うよりも、最悪を想定して準備をしておくと、気持ちの余裕度がかなり違います。

備えあれば患いなしです。

あまりにもテレビで2000万円ネタを言っていましたので、セミリタイアを目指して日々シミュレーションをしている、しがない雇われ社長が考えてみました(笑)。(現在月収21万円・・・)


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コメント

  1. crosspearl より:

    2000万は結果的におおきな話題になりましたね。
    概ね記事通りだと思います。

    現在45歳以上の人は年金支給はおそらく65歳か68歳の可能性が高いでしょう。延びても70歳ですかね。そう考えると60歳時点で4000万あれば逃げ切れるのではないかと考えています。

    今年の財政検証、5年後の財政検証で45歳以上の人の年金支給年齢はほぼ確定するでしょうから、その時にはより正確なシミュレーションが可能だと考えています。

    • あー君 より:

      クロスパールさん、こんにちは。
      クロスパールさんがスラスラと簡単に答えられるように、セミリタイアを目指す人やすでにセミリタイアをしている人は完ぺきとはいきませんがシミュレーションして大体把握している人がほとんどです。将来設計をある程度考えておかないと将来が怖いからです。頼らずに生きるのがセミリタイアですしね。
      要するに意識の問題だけなんですよね。今やたらと怒っている人は、今まで全く興味が無くて政府の言うことを鵜呑みにしてたか、何も考えたことが無かったかの人が多いように思えて・・・。
      もちろん政府に頑張って改善してほしいとは思いますが、数字を見る限り劇的な改善なんてあり得ませんので、それが嫌なら自力で何とかするしか無いんですよ。
      国に訴えても無いものは無いんですし、それでも何とかしてほしいのなら今の高齢者から年金を分捕るくらいじゃないと・・・それくらい無理なことです。
      算数が少しでもわかれば現在の老人数、将来の老人数、現在の現役数、将来の現役数、今の年金の蓄積量の増減で何となくはすぐに分かると思います。これを機にみんなも今一度考えるチャンスなんだと思います。

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