FIRE出来るラインと聞かれたら?具体的な金額でパート②


まいど、あーくんです。

前回のブログではどちらかと言うと「FIRE出来るライン」として概念的な要素を大きめに話しました。

私は数字や金額よりも基本的にはこちらが大切だと思っていますもので(笑)

で、今回はどちらかと言えば具体的な数字を入れてFIREシミュレーション(私の場合バージョン)をしてみたいと思います。

もしかしたらこちらの方がイメージしやすいかと思います。

でも何度も言いますが、やはり基本は「各家庭による」という答えです(苦笑)

では早速ですが始めたいと思います。

前回ではFIREの基本「4%ルール」基づいた話をしたかと思います。

※4%ルールが分からない方は過去のブログを読むか、ネット検索してみてください。詳しく説明されています。

そして私の場合は定額切り崩し法を基にしてFIREする予定です。

理由は前回ブログを読んでください。

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★FIREシミュレーション条件★

条件をちゃちゃと書きます。

最近は取り崩しシミュレーターとかFIREシミュレーターとかフリーの計算サイトが沢山ありますのでそちらを利用すれば良いかと思います。

便利な時代だ。

①FIRE開始年齢52歳

私の年齢は現在51歳ですが、今年ももう終わりで今すぐのFIREは考えられないので来年度の52歳からのシミュレーションです(笑)

あと私は既に51歳なので4%ルールを順守するよりも、資産切り崩しと資産運用のミックスでやる予定です。

資産の目減りをゆっくりと確実に減らす方法です。

資産が減少すると言ってもある程度、減少幅が分かっていたら怖くはありません。

怖いのは先行き不透明感が一番怖い。

墓場までお金は持っていけませんしね。

今の年齢も鑑みて年金までの具体的な数字が見えてきました。

後で理由を書いていますが、私はいつも2%ルールでシミュレーションを行っています。

ちなみに40歳未満以内にFIREを検討している方は基本的に4%ルールもしくは3%ルールに基づいた資産形成を目指した方が良いかと思います。

年金までの期間が25年以上と言うのはあまりにも長いというのが私の感想。

今後想定外のことが数回起こることを考えていた方が良い。(長期にわたる世界経済の低迷、天変地異、年金支給額の大幅減少など)

それとギリギリラインでのサイドFIRE・バリスタFIREもあまりお薦めしていません。

コーストFIREはOKです。

なのでルールを順守し生活費300万円で3%ルールなら、金融資産1億円を目指すみたいな感じです。

4%ルールなら7500万円。

投資と同じであまりにも早期リタイア期間が長くなると変動幅が大きくなるためです。

資産切り崩しを前提にしたシミュレーションは組まない方が無難です。

②生活費(65歳までと65歳以降に分ける)

夫婦二人分の生活費で計算しています。

そして生活費は65歳までと65歳以降に分けます。

死ぬまでずっと現役時代と同等金額の消費はあり得ないと思っています。

と言う訳で我が家の場合は、

(65歳までの)年間生活費は360万円

に設定します。

これには固定資産税などの税金等もすべて含んでいます。

完全FIREする場合は、これに社会保険料(国民年金・国民健康保険)を支払うのでそれも含める。

私の場合は少し特殊ですが、最低60歳までは法人(会社)を維持する予定ですので、そこから社会保障費の半分を会社で捻出する予定です。

なので年間360万円はかなり余裕をもった生活が出来ると私は思っています。(地方都市住みです)※実質年間400万円以上の生活費

そして65歳以降は私の場合は年間生活費324万円で設定しています。

これは今の本格的なインフレ生活前の生活費データですが、全国平均の65歳以降の生活費を参考にしています。

③老後資金は最低約3000~4000万円の準備金

少し厳しいなと思うかもしれませんが、私は老後の足らず分を約3000~4000万円分の準備金を用意しています。

なので65歳時点で最低ラインでも上記金額を上回るように設定しています。

これがあくまでも最低ラインです。

私の場合はですが、単純計算で老後は毎月13万円近く生活費が足らない計算です。

65歳時点で約4000万円近くあればかなり充分かと思います。

単純計算で年間156万円足らずの約25年間(65~90歳)。

必要金額は約3900万円。

当然その間も運用はしていきますのでそれ以下の金額でも可能ですが、未知数です。

なので約4000万円あたりを65歳時点で準備金を用意しておくのを目標にしています。

最悪でも3000万円以上。

④年金支給額は?

年金支給額は各家庭環境でかなり違ってくると思います。

国民年金のみか、厚生年金も含まれるのか、いつまで仕事を続けるのか、各家庭かなり大きく違ってきます。

我が家は夫婦とも50歳を超えましたので年金定期便によりかなり詳しい金額が分かってきました。

今後普通に納め続けても残り約10年間を切っています。

そこそこ具体的に夫婦で支給される金額は分かってきてます。

しかし我が家の場合は最悪を想定して、今後更に増税・減額支給を想定して手取りを1割から2割減額した金額を入れています。

ちなみに最悪想定で夫婦で合計14~15万円(月平均)です。

こんなに納めてきてこれくらいなんですね(苦笑)

思ったよりも少ないな・・・。

★私の2%ルールの理由とは?★

私の場合は4%ルールではなく、いつも2%ルールに基づいて計算しています。

この2%ルールは今後起こりえる高めのインフレ値も含めた厳しめの数値です。

例にするとインフレ値が2%なら4%運用。

インフレ4%なら6%運用というように大まかに2%アウトパフォームする運用を意識します。

ついでにトリニティスタディで有名な「4%ルール」も米国の株価成長率と債券をミックスした長期運用成績から米国の長期インフレ値を引いた数値を基に計算されています。

①税金の考慮

無税制度である新NISAが今後メイン口座となるでしょうが、基本的に特定口座である約20%の税金を考慮しています。

②インフレの考慮

前回のブログでは分散投資をしておけば、あまりインフレのことは考慮はしなくていいと書いたと思います。

しかしシミュレーション上では厳しく見積もっています。

高インフレ・低成長が続くと想定して、4%ではなく2%まで運用成績を減少させています。

あと可能性は低いですがどのセクターの資産もリスク分散の役割を果たさない場合を想定したためです。(全てのセクターが大幅下落した場合に備えて)

念には念をです(苦笑)

③現金比率(生活防衛資金)が高めの為

私のポートフォリオはおそらくFIREした一般的な他の人よりも現金比率が高めだと思います。

おそらく通常で常に30%近く。

現在は少し思うことがあり、米国株を一部売却していき、現金比率はなんと全体資産の50%を超えています。

まあこれは一時的な措置なのであまり関係ないですが。

現在はインフレがキツイので現金価値が目減りして実質的に損してるのが分かっているが常に現金比率が高めにしています。

しかし全体の運用成績的にはインフレ値を大きくアウトパフォームしていますので、まったく気にしていません。

ちなみに私の現在の運用成績(2025年1月~10月)は利回り約10%まで上昇中。(ちなみに現在インフレ率は2~3%なので最終的にはそれをマイナスした数字だと約7~8%の成長)

要はインフレ値を常にアウトパフォーム出来るバランス配置が大切です。

私の場合はですが、現在は現金とゴールドの比率がちょい高め。

★早速シミュレーション!!★

というわけでやっとこさですが、私は4%ルールではなく通常は2%。

あまく見積もっても3%ルールで基本的に計算します。

今回はいつもしているように厳しく2%ルールで行います。

過程はあれなので答えだけズバズバ書いていきます(笑)

①2%ルールでの必要金額は?

通常計算で2%ルールを適用しますと、必要金額は?

・・・

・・

何と約18000万円!!

高い(笑)

4%ルールだと約9000万円。

でも40歳以下でFIREを目指すならこれくらい厳しくても良いくらい。

②定額切り崩しでやると?

私は65歳の年金までの期間が残り13年です。

定額切り崩しから検討すると?

逆算していきますね。

まずは私は年金支給時(65歳時点)に約4000万円の金融資産を保有しておくのが目標です。

これは以降の不足分と不測分です。

で上記で書いた通り65歳までの想定生活費は年間360万円。

全く資産運用せず切り崩しのみでいくと必要金額は約4680万円。

しかし私はリスク低めで2%で運用していく設定にしています。

これはインフレ値よりも2%上澄みで運用していくともとれます。

ざっくり取り崩し計算をしますと、約4680万円から約4000万円以下くらいまで減額できる。

65歳以降が4000万円、

52~65歳まで約4000万円、

合計7000~8680万円があれば低リスク運用(2%)でも余裕でやっていける計算です。

少し前までのインフレがほとんど無い時代の場合は本当に2%運用で、

そして現在のように2~3%のインフレ値の場合は4~5%運用すれば何も問題ありません。

正直なところ資産運用に多少自信がある方は5000万円あれば十分な場合もあります。(私はリスクを極力落として現金比率が高めの為この金額です)

運用益が高いと思う方も中にはいるかと思いますが、難しいことはなにもせず普通に株式と債券とかに分散投資をすれば決して難しい運用成績ではありません。

株式不況に入った場合は、ほとんどの場合はインフレ率も大きく下落します。

その時は債券がようやく活躍します。

たまにスタグフレーションに突入する時もありますが、その時は金が上昇しやすくなります。

※必ずしもこれらが相関関係があるとは限りません。なので私は様々なセクターをポートフォリオに組み入れています。

★50歳FIREで7000~8000万円が必要★

これはあくまでも我が家のFIREするうえでの必要金額です。

しかも低い利回り2%運用というオマケ付き。

生活費はそこまで高くはありませんが、対策として法人も組み入れていますので我が家の場合はあまり参考にならないかもしれません。

ちなみに私は様々なことを想定したシミュレーションを行いましたが、答えは上記金額とあまり変わりませんでした。(甘々設定したら当然金額はグングン下がる)

ということで、50歳前後で生活費360万円くらいでFIREをするのなら我が家なら金融資産7000~8000万円が必要。

これはあくまでも我が家の場合はです。

生活費や運用利回り、その他の資産を組み入れると大きく変わりますのでそれらは各自に合わせて計算してください。

でも通常の4%ルールで現年齢だとしても、それでも私は同じくらいの金額が必要かな?

やはりインフレ時代だと持ち家が必須で65歳時点で最低でも資産3000~4000万円以上が目標値です。

それくらいないと安心できない(笑)

歳とって働きたくない!!

★「念には念を」締めはモンテカルロ法★

私はさらに精度を上げるために最後にモンテカルロ法を用いたシミュレーションを行います。

ちなみにモンテカルロ法とは?

長いので簡単に説明しますと

モンテカルロ法とは、乱数を使って複雑な問題をシミュレーションし、近似的な解を求める手法です。確率や統計を活用して「だいたいの答え」を導くことができます。

✅ 利点と欠点

利点 欠点
複雑な問題でも近似解が得られる 計算回数が多く、時間がかかる
不確実性のある状況に強い 精度を上げるには試行回数が必要
多様な分野に応用可能 結果のばらつきがある

です。

私は文系人間なので詳しい理論は分かりません(苦笑)

しかし様々な想定を見越した成功率を出すことが可能。

1か0かと言う答えではなく、それこそ「大体の答え」を出すことが出来ます。

FIREするうえで未来に起こりえることなんて誰にも予想できませんからね。

そして最近は便利なことに自分で計算しなくてもフリーツールがたくさん存在します。

詳しく計算できるものから、簡単に入力して自動で計算してくれるものまで。

なので「FIRE」「モンテカルロ法」みたいな感じで検索してみてください。

いっぱい出てきますよ。

ちなみに私の場合は最後のステージにこちらを使用します。

最後のステージとは65歳以降のシミュレーションに使用します。

大まかですが、設定的に

  • 65歳以降で、残存期間25年
  • 金融資産4000万円
  • 運用リターン2%(少し低め)・リスク5%(少し高め)
  • 年金支給額168万円/年
  • 65歳以降生活費324万円/年

こちらで計算しますと約95%あたりの成功確率です。

私のなかでは90%以上の確率があれば合格かなという感じです。

最悪期間が25年間ずっと続けば別ですが、その可能性はそれこそ限りなく低い。

ここまでシミュレーションをすれば中々な精密度があるかと(笑)

まだまだ色々と方法はあります。

各自色々と試してみてくださいまし。


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