まいど、あーくんです。
最近職場環境においても急ピッチで変革を迫られています。
いわゆる職場の二極化がおそろしいほど進んでいます。
世界で勝負している「超」が付く大企業と徹底的なミニマムな世界の仕事です。
今後はより一層、中間レベルの中小企業はことごとく苦戦を強いられていくでしょう。
大企業に見えても日本市場のみで戦う企業はグローバル時代において、もはや中小企業と同じです。
もくじ
個人が組織を凌駕する時代が来てしまった
これは以前からたびたび言っていますが、これからの時代、いやもうすでにインターネットの劇的な進歩により確実に業務のミニマム化が起きています。
今まではそういった細かい仕事は小さな会社が請け負っていましたが、現在はかなり個人レベルで出来るようになってきました。
企業から個人へ利益の大移動が始まっています!!
いつも私の会社を例に挙げて恐縮ですが、私の会社はアパレル関連のとても小さな会社です。
そしてここ数年業務をしていて思うことが、客の要望の細分化が著しいと感じることです。
年々仕事内容が細かくなっていっていますので、正直なところルートさえあれば個人でやっても問題なく業務が出来るところまできています。
要は人を雇って会社を維持できるほどの余裕がなくなってきました。
人を雇うとその分大きな仕事が出来るようになるのですが、必ず一人でやるよりも無駄が生まれてきます。
多くの会社がその無駄を吸収できる余裕がもうなくなってきているのです。
そして、税金問題や個人受注の生産レベルでしたら、アウトソーシングで充分対応出来る時代です。
私の会社を例にしますと、以前(今もですが)でしたら、在庫倉庫の管理、配達、営業、企画、経営という風に各現場に配置しないと仕事が回りませんでした。
しかし最近は違います。
倉庫は倉庫管理会社、配達は個人配達業の人、営業は基本要りますが、遠方ならばインターネット、企画もネットか企画会社、経理は税理士との個人契約・・・。
会社をどうしていきたいか?などの重要なプランを考える社長以外は外部でも考え方次第で私の会社規模だと出来るようになってきました。
まだ色々とありますが、とにかく雇わなくてもお金さえ払えばプロがやってくれます。
それも一人雇うよりも安く。
今までのアパレル産業のざっくりとした時系列で見てますと
1995年くらいまでは、大量生産大量消費
OEMブランドの最盛期
(極端な話、生産者は同じでブランド名が違うだけの状態。これはいまだに行われていますが現在青色吐息です)
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その後本格的にデフレに突入し、低価格での大量生産大量消費(1997年くらいから)
低価格を徹底するために物流コストの合理化(いわゆる問屋などの間に入る業者の排除・人件費削減)
ユニクロ・しまむらなどのファーストファッションの台頭。
生産地の国内空洞化の拍車(多くの生産メーカーは中国などの海外に活路を見出そうとする)
実店舗も低価格化に拍車がかかる。(しかし一部の高級ブランドは当時は現在の比ではなく、いまだに強かった)
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2000年以降インターネットの発達とより利便性を求め、楽天・ヤフー・アマゾンなどのネット販売が急速に台頭し始め、実店舗の売り上げが如実に減少を始める。
価格はワンクリックでわかるようになったため、より価格競争に拍車がかかる
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顧客の細分化(大きな流行は無くなり、各ジャンルでのプチブームになっていく)
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それにともない業務の細分化が進む
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各顧客のニーズの細分化(安く・高品質・個性化)
マッチングシステムの進化と増加
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企業と個人との同列の戦い
現在ここまで来ています。
現在多くの業界で問題になっているのは、客の要望に企業が追い付かないと言う事です。
大量生産しないと値段は落とせないが客の要望は各自違う。
相反するために多くの企業はしょうがなく身を削っている状態です。
その中でゾゾタウンはI.Tの力をフルに使った細分化に対応した稀にみるアパレル企業とも言えます。
(おそらく在庫負担リスクは出展企業が持っていると思うが)多数のブランドが一つのサイトに入ることにより簡単に比較検討ができます。
そしてゾゾタウンさんなどもオーダーメイドに手を出していくというのもうなずけます。
必然的にそちらの方向に行くと思います。(けっして一般的な店舗販売ではない、アンテナショップレベルではあり得ますけど)
客のニーズを徹底的に受け入れ、それを極力安く仕上げる為にネットを駆使してやるのもうなずけます。(上手くいくのかは別ですよ。まだまだ課題はありそうですが・・・)
究極の目標は、「顧客の細かいニーズに応え・極力安く・短納期で・在庫を持たない」ということですからね。
進化の過程で企業の個人化が進む?
これって何かに気づきません?
そうです、個人化に極力近づいてます。
そしてどうしても自分でできない部分を外部に委託していきます。
そして大企業で可能にしたのは、Amazonです。
アマゾンは客の要望のすべてを受け入れ、無駄を極力省くことでここまで成長してきました。
すべての要望を聞いていくので在庫リスクは大きくなりますが、そこでの無駄を徹底的に管理することで利益を出していきます。
逆にそれが無理な場合は個人レベルでニッチに攻めるしかなくなるということです。
最近はメルカリなどを筆頭に中古販売を個人レベルで流通しています。
以前でしたら、各中古買取業者が値段を決め買い取ることが一般的でしたが現在は違います。
各個人が値段を決め、重要と供給のバランスを見て値段を上げたり下げたり簡単に出来てしまいます。
企業が各個人に売るのではなく、個人が個人に売って商売が成立しているのです。
今では普通でしたが、ちょっと前でしたら考えられないことでした。(あってもフリーマーケットくらい)
そしてインターネットの世界の凄いところは、無限にその世界が広がっているところにあります。
良いもの悪いものが毎日のように生み出されていきます。
カオス状態ですが、それだけ代謝が良いと読み取れます。
まだまだ宇宙の様に広がっていく・・・。
今後我々が生き残るには2つの市場があるように思います。
- 新しい市場・システムを創造していく(例:Amazon・楽天・ゾゾタウン・メルカリ等)
- 個人の技術で勝負する(例:マッチングシステムの利用・上記のシステムの利用・ニッチなモノづくり)
最後の例ですが、もし服選びに自信があって基礎知識があり、少しの行動力があれば、海外は日本と違い、企業でなくてもお金さえ払えば問屋価格で安く売ってくれます。
同じところで同じ値段で買い付けていたなら、個人のほうが絶対に有利です。だって人件費などの経費は自分ひとりの分でいいですから。
しかし個人で戦うには、武器が必要!!
ただし最後の個人化に近づくということは、何か武器が無いと戦えないということにもなります。
今後徹底的にすべてにおいて細分化していくと思われますので、これなら素人には負けないという部分を鍛えておくといいと思います。
そしてうまくいけば個人の力が企業を凌駕していくと思われますし、企業が個人の技術を買い取ってくれます。
個人の力がしっかりあれば、会社に属しなくても充分食べていける多様性のある社会に今後なっていくと思われます。
ただし厳しいようですが、汎用性のある技術だとすぐに値下がりしていく可能性があるので注意は必要です。
セミリタイアは今後の人生を豊かにする
どんなに綺麗ごとを並べてもある程度のお金が無いと生きて(生活)いけません。
冒頭で述べたように、先代と違い、これからの時代はより二極化が進み、一企業に仕事人として一生を全うするにはリスクが高すぎる時代となる可能性が高いです。
だから人生設定としてセミリタイアを想定して、「金融資産」・「資産運用」・「個人能力」は常に高めておくべきです。
もちろん社会にでて、いきなりセミリタイアなんてものは無理です。
それを10年・20年スパンで想定して仕事をしておけば、何があっても食べていける。
他人に振り回される人生を送らずに済みます。
たとえ40歳になっていきなり業績不振で会社をクビになったとしても、手元に自由に使えるお金が2000万円あるとしたら今後行動できる余裕度が全然違います。
余裕ってものは結構大事で、焦って再就職するのと余裕をもって今後の展開を考えて行動するのとでは未来の変化が天と地くらいに差が開いてくると思います。
若い時はたとえ手元にお金が無くてもどうにでも生きていけます。
問題は30歳後半以降になってしまった時にリストラされ焦らずに生きていけるかです。
これからの時代、上記の3点セットがある程度持っておかないとえらいことになりそうです。
要は「セミリタイア」を頭に入れておくことで、自分は楽しく生き残るために何をすべきか自ずと分かってくるのではないでしょうか?
コメント
確かにセミリタイアでもしてないと本当にやりたいことや面白いと思ったことをやれない。
それが儲かるかどうかわからない以上会社にはできない
deefeさん:いつもありがとうございます。
そうですね、趣味が仕事レベルまでなってしまうと好きなものも嫌いになるかも(笑)
セミリタイアできるレベルで趣味で緩く仕事するのが一番理想かもですね。
嫌にならずに緩くお金を稼ぐレベル。
投資もそうです。
いくら自分で働いていなくても余りにも上下変動が大きすぎたらストレスになります。