まいど、あーくんです。
ここ数年、よく考えるんですよね。
「生とか、死とか」という哲学的な疑問ではなく、現実的に「通常の人生で考えてみると40歳を越えてくると残りの人生は半分くらいなんだよな」と言う感覚です。
焦りにも似た感じでしょうか?
「今までの後悔」とか、「これからの不安」がごっちゃになっています。
あなたはそんなことありませんか?
これって結局なところ数多くある中のひとつの「死生観」になると思うんです。
人間いずれは絶対に死ぬんですし、当たり前なんですけど、限られた時間の中でもっと楽しみたいと考えるようになりました。
今回は通常の金融資産のセミリタイアシミュレーションではありません。
【人生の価値観を変化させていくセミリタイアシミュレーション】です。
要するにステージの変化です。
ちなみに今回の私のセミリタイア指南は他の方とちょっと違うと思います。
だって仕事を続けることが前提ですし、単に楽をしたいというのが前提ではありません。
「どうすればお金持ちになれるのか?」とかでもありません。
なのでそれに期待している人は期待外れだと思います。
もくじ
世代別の「死生観」
20代・30代の死生観
30歳代までの私もたまに死について考えることはありましたが、具体的には考えられませんでした。
まだ遠い世界の話って感じですね。
ヘタしたら永遠に続く感触でした。
もちろん漠然に「死ぬとはどういうことなんだろう?」とか「生きることの意味って何なんだろう?」とか、よく言えば、ちょっと哲学的な考えをしていたと思います。
自分自身とは若干距離を置いて、概念的に「死とは?」と言うことを考えていたと思います。
なので教科書的な哲学書的な答えに終始していたと思います。
それよりもどれだけ自身の可能性を伸ばすことが出来るか?
どういう風にして勝つか、お金持ちになれるか?
そのことばかりを考えていたと思います。
いい意味でギラギラしていましたね。
希望や欲望がいっぱい!!
陰りが見えてきた40歳~
ところが40歳に差し掛かると、岐路に立たされます。(実際には35歳くらいからじわじわときます)
今までの人生の修正に否応がなしに立たされるんですよね。
自分の能力の限界を感じたり、無力感に苛まれます。
「何をやっても無駄なんじゃないか」って。
私はマジでこの状態になりました。
最初は自分に何が起こっているのかさえ分かりませんでした。
「なんでこんなに仕事や人間関係とかが嫌になってくるんだろう」って。
単純に目に見える不満や不安、そして焦り・・・。
「俺の人生これで終わり?」
「俺は結局自分では何も出来ないんじゃないか?」
「本当は何も持っていない薄っぺらい人間」っていう、自分の人生への焦りです。
今までの人生で置いてきた(ふたをしていた)気持ちが再び、出てくるといいますかね。
本当に訴えたいものが何なのかがよく解らないがモヤっとしたものが常に心の中に抱えだします。
私の場合はですが、20~30代はまず社会で一人前になるのが先決でした。
人それぞれ一人前という基準は違うと思いますが、あろうことか私ははっきりとした基準がなく漠然と「一人前になる」ということを考えてました。
一人前になるということ、それは「給料をいっちょ前に貰う」とか「社会的責任」とか、「結婚して子供に恵まれて」とかでしょうか。
いわゆる周りの人の目から見て幸せじゃないかという基準です。
自分の基準ではない。
通常は若いうちに冒険するんだと思うんですが、私の場合はまずは一生懸命仕事をして他人に認められて対外的にどうしていくかばっかりだったと思います。
決して内面的なことではない。
周りから見てどう思われるか?をよく考えていました。
若い時は競争は全然結構だと思います。
むしろ競争して切磋琢磨した方が私は良いと思っています。
決してそれが無駄であったとは一ミリも思っていませんが、それを60歳しいては70歳までそのままもっていくのは到底無理があります。
だって当然体力・気力が付いていきませんもん。
だったら40歳以降は下降のみか?
それも違うと思います。
20歳・30歳で培った経験が役に立ちます。
だから「若い時の苦労は買ってでもしろ」と昔の人はよく言っているのだと思います。
過去の経験を利用していくということです。
人間は大変便利な生き物で経験を紐づけしていくことが出来ます。
経験が多いほど引き出しが多くなります。
無駄と思える過去の経験が思わぬところで役に立つことがたくさんでてきます。
しかも成功体験よりも失敗体験のほうが反省をしている分、記憶に残っていますし、自然と身体が動きます。
40歳からのステージチェンジ
40歳と書いていますが、人によっては前後があります。
私は45歳くらいまでよく分からず引っ張りましたし(苦笑)
しかしこのアラフォーは人生で非常に大事な時期です。
有名な心理学者のユングなど様々な心理学者が訴えています。
この時期は「人生の中で最も転換を促す時期の一つ」なのだと!!(もう一つは青年期「15~25歳くらい」です)
「人生の正午」とも言われています。
中年になると、残念ながら色々な面で今までの価値観を捨てないといけなくなる局面が多々現れます。
今までは吸収することばかりだったのに、ここにきて捨てることを考えなくてはいけません。
これが結構戸惑う!!
現在、「仕事を辞めたい」「人間関係に疲れた」「こんなに努力しているのに評価されない」「セミリタイアしたい」など、よくよく考えたら若い時分と大して環境は変わらないのに年齢を追うごとに不満が大きくなる人が多いのではないでしょうか?
一概には言えませんが、それは自分の心の奥底(無意識の層)の心の叫びに他ならない場合があります。
普段意識していない、「本当は○○がしたかった」「もっとこうしたい」という心の叫びである場合が多いのです。
現在は人生100年時代と言われる時代となってきました。
少し前の人生80年時代、もう少し前の人生60年時代ではもう無いのです。
統計的に見ますと人類の平均寿命に今のところ具体的な限界点が見えていないらしいです。
いずれは限界が出てくるでしょうが、今でもずっと同じ比率で寿命が伸び続けています。
現在の競争は昔と全く違い、グローバル化となり激烈です。
定年退職も60歳から65歳、しいては70歳に今後なっていくと思われます。
あなたは出来ますか?
昔のように60歳までとゴールが見えていたのなら何とか走り抜けれます。
しかし現在はゴールがグングンと伸ばされている状態で昔以上の激烈な競争に闘い続けることがあなたは出来ますか?
マラソンのゴールが見えない状態で走り続けることが出来るでしょうか?
順調に出世できるのならいざ知れず、全員が全員役職に就けるわけはありません。
20歳・30歳の気力・体力で60歳まで持ちますか?いや70歳まで?
私はとてもじゃないけど意識的に戦略を変えないと無理だと考えます。
だったらどうすればいいの?「セミリタイア指南」
これは私の個人的意見ですが、だから私は「セミリタイア」という選択を考えました。
私はこれに気づくのがかなり遅かったのでもうちょっと時間がかかるのですが、若い方は計画的にもっとできると思います。
具体的な計画で考えますと、
★20歳から40歳は、「セミリタイア準備期間」
全員が全員お金持ちになれるとは限りません。
セミリタイアを目指して金融資産を膨らますことはもちろんのことですが、それと40歳からのソフトランディングの方法を考える期間です。
- 「自分は何がしたいのか?」
- 「何を学んでおくべきなのか?」
- 「今後の為に何の経験を重点的にしておくべきか?」
です。
これを意識するのとしないのでは今後大きく変わっていくのではないでしょうか?
あと上記の矛盾したことを言っているようですが、意識的に無駄なことを色々とやること(経験)です。
無駄が大切だったとこの年齢になってつくづく思います。
私は何も考えずに今まで生きてきたので、今頃になって必死に何を学びなおしたらいいのかをやっています。
今では「私はなんて薄っぺらい人間なんだ」と後悔しています。
もっと早くに計画しておけば良かったと!!
意識して計画的にやれば、約20年間あれば普通に金融資産約1000万円~2000万円以上は貯まるでしょう。(非正規社員の方も目標もってやれば普通に貯まっている人が沢山見受けられます)
それとそれよりも大事かもしれない、今後の人生の知識と経験の下積み期間です。
★40歳から60歳は、セミリタイアの実行と自己実現の実行
厳しい言い方かもしれませんが自己実現をするには私はある程度のお金は絶対に必要だと思っています。
お金も知識も経験も何も持って無い人には経済的自由なんてものはありません。
若い時よりも身体も精神もタフでは無いですが、20年間で培った経験と知識があります。
これは何事にも代えがたいです。
しかもまだまだ元気です。
枯れるのはまだ早いですし、人生の折り返し地点を過ぎてまだ身体が動くうちにやりたいことをやっておくべきです。
遊びなんて1年もすれば飽きますよ。
それよりも自分のやりたいことを色々とやっていったほうが楽しいと思います。
ただしそれで成功して満足できる報酬が貰える保証はどこにもありません。
そのためのセミリタイア資金となります。
金融資産があるのと無いのとでは慎重に戦略を練ってかけれる時間が圧倒的に違うと思ってください。
日本人は特に背水の陣を好みます。(美学すらあります)
しかし3000万円持っている人と0円の人が競争相手なら絶対に3000万円保有している人のほうが有利!!
テレビ的には「0円からの出発からの成功」の方がネタ的に面白いですが、少し考えたらわかるでしょう。
そのお金で人や時間を買うことが出来ますから!!
当然少しでも勝率をあげておいた方が有利です。
もちろん今の仕事をどうしても辞めることが出来ない人もいますし、今の仕事が満足だという人も沢山いるでしょう。
私は別に今の仕事を辞めてしまえと言っているのではありません。
別に今の仕事を続けながら、外部からの新しい知識を吸収するのでも良いのです。
私はしばらくはソフトに今の仕事を続けながら、新しいことを色々とするつもりですよ。
別に変化を感じたことが無いと思う人は、それで満足(納得)しているので何も問題ないです。
自分の心の処理がうまくできたということです。
結果なんてものは別に後で良いのです。
自分が今の現状に折り合いが付いているかどうかです。
私のように40歳前後で本当に仕事・人生について悩む人はこの処理がうまくできていないのです。
気持ちを置き去りにしてしまって後悔する人が多いみたいです。
★60歳からの人生は?
今の高齢者は本当に元気です。
私たちの世代は将来もっと元気だと言われています。
私たちの世代は人生100年時代と言われています。
すると60歳で定年してしまうとあと40年もある。
40年もですよ!!
考えようによってはゾッとしますね(笑)
しかも私たちの世代は年金が満額でるのも超あやしい。
年金だけでは間違いなく生活することなんて出来ません。
セミリタイアシミュレーションを何度もしましたが、私の65歳からの資金設定は3000万円保有にしています(詳しくはセミリタイアシミュレーションカテゴリで)
尚且つ会社を定年退職して毎日何したらええねんって・・・。
ずっと会社が雇ってくれると思っています?
正直相当な熟練者でないと邪魔者扱いされるのが請け合いです。
だったら生き続けるために何でもします?
私の見た限りですが、現在定年退職して再雇用されている人は生活費の補填はもちろんですが、完全に暇つぶしにきている人がほとんどに見えます。
だって時代についていこうとする気力も体力も柔軟な知識ももうありませんもん。(努力次第ですが)
昨今の人手不足でたまに若いステージの職場に高齢者のかたが働いているのをお見掛けしますが、私は若い社員や店長・お客さんと思われる方にかなりきつく説教を喰らっている場面を最近よく見かけます。
仕事なので仕方がないのですが、やはり見ていていい気分はしません。
そこで40歳からの新たな経験が活きてきます。
40歳以降からの今の仕事以外でもやっていける自信と経験は絶対に活きてくると思っています。
現在は恐ろしい速さで技術革新が起こっています。
今の技術や方法で20年後も通用するとは微塵も思いません。
どうにでも生きていける精神と経験と知識が求められると思います。
これからの時代は常に流動的に知識を吸収できるようにしておくべきです。
その精神と知識と経験は大きな財産です。
後続の人に惜しげもなく指導できるでしょう。
高齢者の良いところはもはや駆け引きが必要ないというところです。
分からないことを聞けば今までの知識を快く指導してくれる人がほとんどです。
ボランティアやNPOに高齢者が意外にも多いというのはこういうことでしょう。
身体はもう満足に動きませんが、知識と経験を後続に教えることが出来ます。
未来に託すことが出来ます。
私は将来そんな「じじい」になりたいですね。
最後に(人生の見取り図)
あなたは将来、現在のレベルで年金をもらえると思いますか?
私は絶対に支給されないと思っています。
そして支給年齢も絶対に引き上げられると思っています。
だったら、どうすべきか?
一生分のお金をストックせざるを得ない。
ただしそれが出来るの人はほんの一部の人間です。
あまり現実的な話ではありません。
私がいまから完全リタイアをするなら現在の生活水準を落として年金を含めても約一億円が必要となるシミュレーションでした。
そのようなことが出来るのは全人口の3%もありません。
そこを目指すのは相当に難しいでしょう。
もしかしたら一億円のみが目標なら達成出来るかもしれません。
しかしそれは通常いばらの道です。
それでは生きる意味が私にはありません。
だからこそのセミリタイアなのです。
20~40歳である程度の金融資産と知識と経験を貯めていく時期、40~60歳で自信を満足させる自己実現を、60歳からはそれまでの継続と経験と後続の人たちに伝えていく。
これが新しい人生の見取り図なのではないでしょうか?
ひとつの道で行けるほど現在は簡単ではなく、短くもありません。
今後はなんどもステージを変えていかないと生き抜けない時代になると私は考えます。
セミリタイアを考えてこのページに訪問されたかたは色々な悩みを抱えている人が多いです。
そりゃそうですよね、現状に満足していたら「セミリタイア」なんて考えないかもしれません。
もし今の生き方に疑問を感じていたのなら、このページが少しでも参考になったら幸いです。