まいど、あーくんです。
ここにきて意外や意外ですが、日本の株式市場が注目を浴びていますね。
海外機関投資家からしたら「売る理由が他国に比べて非常に少ない」んだそうです。
買う理由よりも売る理由なので少し寂しいですが・・・。
どういう意味かは書いてなかったので、詳細な理由は分かりませんが自分なりに考えてみました。(個人的推測です)
★恐ろしく「筋肉質」体質に!!
日本の企業はバブル崩壊までは絶好調だったとよく言われます。
果たしてそうなんでしょうか?
確かに一個人の実質賃金上昇率は低迷したままです。
ところがどっこい、現在の上場企業は超と言ってもいいほど筋肉質です。
ちょっとやそっとじゃ社会的要因では潰れません。
金融資産を恐ろしいほど保有しています。
投資家からすれば内部留保などしないで次の機会投資をしろと言いたいところですが、投資を控える不況時に強い企業が世界に比べて圧倒的といってもいいほど多い!!
世界中が不況で時価総額が下がった時にもしかしたら軒並み買収していくかもしれません。
なぜなら日本は不況になると、円高になるので現金最強になります。
円高でパワーアップして有り余る現金を不況で時価総額が下がった優良企業を買収しまくる(笑)。
商売の基本はお金がある時に買収するのではありません、価格が安い時に買収するのが一番得策です。
ちなみに現時点で現金保有が約506兆円。
これはバブル時代の比ではない金額です。
ほとんどの国のGDPレベルです。
バブル時はどちらかと言うと借入金が多かった。
BNPパリバのアジア太平洋地域株式シニアポートフォリオマネジャー、フェリックス・ラム氏は現状について、
「高い現金水準の理由はもはや慎重さではなく、ファンダメンタルズ改善の結果に変わった」と言われています。
つまり次の世界不況時に一気にグローバルに勝負に出る可能性があるということです。
なぜなら日本企業は今でも十分に好業績の企業が多い。
内部留保をしたままで最高益を更新しているということです。
噂で聞きましたが、もしかしたら5Gならぬ次の次の6Gの覇権を握るために今から開発しているという噂も?
あくまでも企業の話です。
個人の話ではありません。
個人はつらいままです。
投資をすれば別ですが・・・。
★かくして日本企業は地下に潜った・・・
これは日本企業が沈没(オワコン化)した訳ではありません。
日本企業は度重なるアメリカからのいじめ?により、生き残るために地下に潜ったのです。
ちょっと前なら中国のレアメタル制裁のときもそうです。
いじめられればいじめられるほどに日本企業は筋肉質になっていきます。
バブル崩壊までは日本企業の花形企業は、自動車・家電・半導体など今の中国や韓国と同じで最終製品化までして輸出していました。
しかも国内需要が旺盛のため、国内で生産して国内で消費できる商品も大変多かった。
ちなみに日本は内需主導型です。
輸出企業が目立ちますがGDP全体のほんの数十パーセントにすぎません。
トピックスに組み入れられているほとんどの企業が輸出企業で占められているため、株価と現状景況感との乖離がしばしばみられるのはこのためです。
しかし製品化というのは、売れれば売れるほどターゲットにされやすいのも事実です。
現に中国が今ターゲットです。※中国の場合はそのほかの要因が大きいですが・・・。
日本の場合は自動車は現地法人を作って現地生産をメインに変えていきます。
もちろん多くのパーツもそうです。
ただし大きく変わったのは、この部品の部分です。
しかもコアな部分。
昨今韓国への輸出規制が連日ワイドショーでにぎわっていますが、日本は高付加価値パーツ屋として変貌していたのです。
これだと中々ターゲットにされません。
戦犯企業のステッカーを貼るとか言っていますが、表向きのパフォーマンスに過ぎないでしょう。
日経新聞によると、現に不買運動に影響があると答えた企業はマスコミの騒ぎ立てとは裏腹に全体の2割もいきません。
本気で不買運動をやったら日本企業の部品が多すぎて嫌になるはずです。
なので中国や韓国も自国で必死に高付加価値パーツを作るのに必死です。
しかしこれは数十年レベルでは中々到達できないのも事実です。
100年以上の技術の蓄積が必要ともいわれています。
たとえ方法を教わったとしても一朝一夕では出来るものではありません。
過去の蓄積が無ければ継続して進歩が出来ないんです。
だから新興国の中では中々とびぬけることが出来ない。
産業革命以降、先進国の富の集中と言うよりも知識の集中が昔から同じ国でしか起こっていない。
こんなにグローバル化してきて世界中で所得も増えてきているのにノーベル賞がいつも同じ国たちなのも頷けます。
富の移転は進んできていますが、知識の移転はそう簡単ではありません。
日本企業は羊の皮を被った狼企業が多い?
完成品販売という立場から、日本企業は製品を組み立てる海外企業にパーツを売るという選択をしていきました。
こうすることで逆に売り上げの安定性が生まれます。
日本企業はハイリスクハイリターンよりも収益の安定を選択したのかもしれません。
昔から製品を売るのはへたくそですし。
ファッションでもそうでしょう?
表向きの流行り廃りは絶対に時代と共にでます。
消費者が飽きますからね。
しかしパーツはどうでしょうか?
デザインは変わりますが、服地は同じです。
しかも日本企業は生き残るために高付加価値パーツを生産しています。
代替えのききづらいこれらをいきなり止めるには中々難しいでしょう。
日本企業は最悪その国がターゲットにされてダメなら違う国や今勢いのある企業に売ればいいだけの話で済みます。
工場ごと移転するよりもかなり楽です。
新規取引先も新技術を採用できますのでウィンウィンの関係です。
いまだにアメリカ政府が自動車にターゲットを絞るのは自国民に敵を分かりやすくしているのと、上から下まで日本製になると儲けの度合が違うからでしょうね。
消費者に直接製品として売ればもちろん目立ちますし、ヒットすれば儲けも抜群です。
しかしバブル以降、日本企業の多くは安定性を選択した。
もう地獄を見たくない。
失われた20年をコツコツとファンダメンタルズ強化に費やしました。
勝つ経営、攻めの経営というよりも負けない経営に終始しました。
その完成形が日本の多くの企業でほぼ出来つつある状態です。
東日本大震災で損害を受け世界中の生産工場が止まったのは有名な話です。
代替えが利かない表れです。
日本企業は目立ちませんが、世界経済さえ上向けば儲かるように作り上げていったのかもしれませんね。
悲観論ばかりが国内では目立ちますが、一見地味でこういう目に見えない強みが日本企業にはまだまだ多くあります。
ジャニーズのジャニー喜多川氏のような感じです(笑)。(※目立つのはタレントさん、しかし裏方がいないと表も光らない)
ぱっと見て表向きには、目に見える商品がわからないために何も知らない人間は感覚的に業績が悪いと感じる人が多いですが、日本企業の多くはたくさんの苦労を重ねて他国の製品の裏方を支える企業が多くなりました。
まさに羊の皮を被った狼かもしれませんね。
コメント
推測の通りならいいのですが、日本の研究開発は壊滅的だと言われていますね
dedsさん:私の推測記事を読んでいただきいつもありがとうございます。
dedsさんの言う通り日本の多くの企業の研究開発は壊滅的水準ですね。
ただそれは今に始まったことではなくて昔からそうだったんですよね。(逆にトヨタとかは凄いですが)
日本企業は悟ったんじゃないですか?
何も無いプラットフォームからの開発は日本人には無理だしリスクが高すぎる、だったら有望な企業を買収したほうが得策かもって。
やっぱり世界基準を作るには、企業だけではなく国力(経済力・軍事力)も必要なんですよね。
少し前までの日本だとちょっとだけあり得ましたが今の日本では間違いなく無理です。
長らく不況で日本企業は徹底したリスク回避型企業ばかりになったと言うところでしょうか?