現在と環境が似ているオイルショック時や世界恐慌時を参考に対策を練る③


まいど、あーくんです。

現在は自称サイドFIRE民として緩く仕事を続けています。

資産防衛戦略の3部作の最後です。

なぜ株価は絶好調なのに資産防衛の話ばかりするのか?

それはFIREは資産防衛なくしては続けることが出来ないと考えているからです。

投資家と思っているのならまだしも、私は投資はしていますが投資家だとは思っていません。

あくまでもFIREの為に、資産防衛の為に投資をしています。

なので資産を最大化させることよりも、資産減少を如何に緩やかにすることが出来るのかを考えて戦略を立てています。

現在のコストプッシュ型インフレや貴金属、石油を始めとするコモディティ関連の乱高下、そしてトランプ大統領が提唱しているドンロー主義や高関税政策。

現在の時代背景がこれから説明する「オイルショック」や「世界恐慌」に非常に似ています。

そして経済は前回ブログで話した「ITバブル崩壊」が非常に似ています。

だからと言って現在の金融政策と当時とではやれることが全く違うのであくまでも参考程度にですがね。

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★ オイルショック時の資産クラス別の動き★

第二次世界大戦後から1973年まで続いたブレトンウッズ体制が事実上終了し、金から完全に切り離された変動相場制に移行したことからオイルショックの初期時の動きが現在とかなり異なるかと思われます。

しかし現在の長期にわたるインフレ対策として非常に参考になるかと思います。

① 株式(特に先進国株)

  • 企業収益が原油高で悪化し、株価は大幅下落。
  • 日本は第一次オイルショックで戦後初のマイナス成長に陥り、株価も急落。
  • 重化学工業・輸送・自動車などエネルギー多消費セクターが特に弱かった。

② 債券(特に長期国債)

  • インフレ率が急上昇 → 債券価格は下落しやすい。
  • 金利引き上げ政策がとられ、債券価格はさらに下落圧力。

③コモディティ(原油・資源)

  • 原油価格は4倍(1973年)→ さらに上昇(1979年)。
  • 金属・農産物など他の資源価格も連動して上昇。
  • コモディティはオイルショックの「勝者」。

④ 金(ゴールド)

  • インフレヘッジとして買われ、金価格は急騰。
  • 1970年代は金価格が歴史的な上昇を記録した時期。

⑤不動産

  • インフレ局面では実物資産が強い。
  • 日本では地価が比較的堅調で、インフレに連動して上昇した地域も多い。
  • ただし景気後退で商業不動産は一時的に弱含み。

⑥円安になりやすい

  • 原油輸入国は交易条件が悪化し、通貨が弱くなりやすい。
  • 日本は円高要因(変動相場制移行)も絡んで複雑だが、実質所得の海外流出が発生。

⑦産油国の金融資産(オイルマネー)

  • OPEC諸国は巨額の黒字を計上し、海外の国債・株式に投資。
  • これが世界の金融市場に大きな資金流入をもたらした。

★比較:オイルショック時の資産★

資産クラス 傾向
株式 下落(特にエネルギー多消費産業)
債券 下落(インフレ・金利上昇)
コモディティ 大幅上昇(原油・資源)
金(ゴールド) 大幅上昇
不動産 インフレで相対的に強い
通貨(輸入国) 弱含み
産油国の金融資産 巨額の黒字で拡大

オイルショック時はとにかくインフレが酷い状況でした。

「株式の死」とも呼ばれた時代。

現在の状況に非常に似ているのは、このオイルショック時かもしれません。

ただ現在は全ての資産において上昇中ですので、最終局面には株安・債券安・円安に動くかもしれませんね。

★最後に世界恐慌(1929〜1933年)前後の資産の動き★

先ほどのオイルショックとこの世界恐慌とは経済的にかなり相反する動きなので混乱するかもしれませんが、現在の政治や民衆の動きが当時の時代背景に非常に似てきたので考えてみました。

当時、世界恐慌はバリバリの金本位制度時代だったので現在の対策とは全く異なりますのであまり参考にはならないかもしれません。

しかも市場原理主義と言いますか、基本的に市場には国家が介入しないのが当時の原則なので恐ろしいくらいに株価下落(景気減速)を起こしました。

現在はこの失敗を教訓にしているところが多くあります。

しかし第一次世界大戦の終了とスペイン風邪のパンデミックから始まり、復興そして世界恐慌に向かうまでの動きや、それ以降のモンロー主義の再強化やブロック経済(反グローバル化)、そして極右勢力の台頭に至るまで、多少の前後はありますが現在の動きと非常に重なる部分があります。

そして以降はいろいろと対策(通貨切り下げ・ブロック経済・ニューディール政策など)を打っていきますが、結局は皮肉にも第二次世界大戦で世界経済は復活します。

究極なスクラップ&ビルド!!

現在となんとなくかぶる部分が多いので知っておくことで何か気付きを得られるかもしれませんので一応。

株式:歴史的な大暴落

  • 1929年10月の「暗黒の木曜日」以降、NYダウは約3年間で −89% 下落。
  • 銀行破綻・企業倒産が連鎖し、株式はほぼ全資産クラスで最悪のパフォーマンス。
  • 日本株も昭和恐慌で大幅下落。

② 債券:名目では安定、実質では上昇

  • 当時は深刻なデフレ(物価が下落)。
  • 名目金利は低下し、国債は実質的に価値が上昇
  • ただし企業債はデフォルト多発で危険。

不動産:大幅下落

  • 住宅価格・商業不動産ともに下落。
  • アメリカでは差し押さえが急増。
  • デフレと失業率25%が需要を壊滅させた。

④コモディティ:暴落

  • 農産物価格は 50〜70% 下落。
  • 農家の破産が社会問題化。
  • 工業用金属も需要蒸発で大幅安。

⑤金(ゴールド):価値を維持・上昇

  • 当時は金本位制のため、金価格は固定。
  • しかし「金そのものの価値」は相対的に上昇。
  • 1933年に米国が金本位制を離脱し、金価格を35ドルに切り上げ → 実質的に金保有者は利益

⑥通貨:金本位制の制約でデフレ圧力

  • 金本位制の国は通貨供給を増やせず、デフレが悪化。
  • イギリス(1931)、アメリカ(1933)が金本位制を離脱すると景気が反転。
  • 金本位制離脱国の通貨は短期的に下落したが、経済は回復に向かった

日本は意外にも結構早めに金本位制を離脱して円を切り下げて回復するのが早かったとされます。(高橋是清グッジョブです)

★【比較】📌 世界恐慌時の資産クラスまとめ★

資産クラス 動き
株式 史上最大級の暴落(−89%)
不動産 大幅下落
コモディティ 農産物・金属とも暴落
債券(国債) デフレで実質価値上昇
相対的に価値維持、金本位制離脱後は実質上昇
通貨 金本位制維持国はデフレで苦境
前回のブログと同様に景気後退時の対策は世界恐慌時でもほぼ同じですね。
国債と金。

★オイルショックとの比較★

  • オイルショック:インフレ → 実物資産・コモディティが強い
  • 世界恐慌:デフレ → 現金・国債・金が強い

つまり、 オイルショックは「インフレ危機」 、世界恐慌は「デフレ危機」 であり、資産の勝ち負けが真逆になります。

そして前回までのブログでのコロナショック・リーマンショック・ITバブル崩壊などは後者のデフレ危機の対応となります。

しかしデフレ対策では現金・国債・金が強く王道なのですが、それ以上のデフォルト状態の場合は無国籍通貨である「金」のみが防衛策となります。

★【結論】結局はバランスの良い分散投資を★

最後は私のどうでもいい意見を述べさせていただきます。

少し前まではオイルショック時の高インフレ時代に非常に似ており、金や不動産が最強で次点で銘柄を選別しますが株式投資。

そしてこれから起こる可能性が高いのがAIバブル崩壊。

それを参考に出来るのがITバブルでしょうか?

金はインフレ時でもデフレ時でも動き方は少し異なりますが、リスクヘッジとして充分に働いているみたいです。

他の資産と我関せずな動き。

オイルショック時の参考はまさに今。

現在進行形での対策としてばっちりなように思います。

今後インフレが必ず収まる時がきますので、次に起こるのは景気拡大ではなく、景気後退の可能性の方が断然大きいです。

簡単な理由ですが、インフレを退治するには景気の熱を冷まさないといけませんからね。

しかしインフレはいつもしつこい!!

物価上昇によるインフレは鎮静しやすいが、人件費高騰でのインフレは鎮静化させるのはとても困難。

なので現在の状況はもうしばらく続くと最近は考えています。

AIバブルが弾けて景気後退シグナルが出たとしてもインフレだけは中々鎮静化しない。(スタグフレーション化)

これらをしばらく交互に続けていくかと思われます。

そして数年後ようやく治まったら、次は景気後退、デフレ。

コロナショック・リーマンショック・ITバブル崩壊・世界恐慌など、

もし米国の長期不況に入ってしまった場合は、その時は完全にデフレですので

1位米国長期債(利下げによる価格上昇)

2位が円などの現金(円キャリートレードの逆回転)

3位が金(乱高下はあるが比較的安定。有事の金)

意外にも不況時は金の上昇率は上位2つに比べると低いです。

大きな理由は換金売りが多発してしばらく軟調になること。

以降緩やかな上昇はするんですが、乱高下が激しくなるみたいです。

ただ株式投資や不動産投資よりかはマシですね。

リスクヘッジとしては金はやはり優秀です。

そして次点ですが、市場が少し底辺でも落ち着いてきたらグローバルサウスなどの米国以外の有力な新興国株になってくると私は考えています。

既にその動きは出始めていますが、まだまだ入り口。

一度ドル離れが加速すると元に中々戻らないことが過去に何度もあります。

新興国株はデフォルトリスクがあるので要吟味は必要ですが・・・。

結局どれが良いのかよく分からんと言う人は、私のように成長株とディフェンシブ株と現金と金をバランス良く保有しておけば最悪は免れると思います。

私も都度都度ころころとポジションを変えるのは大変なので、株式投資・現金・長期債券・金などとバランスを考えてポートフォリオを作成していっています。

★インフレのしつこさを舐めちゃあいかん!!★

でも最近は少し前のように近々暴落(不況)が来るとは考えていません。

もう少し粘る。

インフレを舐めちゃあいかん(笑)

インフレは癖になりやすい。

景気後退だと思って安易に利下げをすると再度物価上昇は復活するはず。

だってオイルショック時は完全にインフレを退治するのに10年以上かかっています。

しかも最終的にはFFレートを最高19.08%という考えられない数字を出しています。

景気後退しているのに物価が中々下がらない。

それくらいインフレは一度酷くなるとしつこい。

物価は結構、実需の兼ね合いで上下しますが問題は一度上がってしまった人件費。

これが是正されるまでに徹底的にインフレの芽を摘まないといかない。

なので私は一瞬は景気後退サインは出るがすぐにインフレが再発する。

これをしばらく連発して最後に景気後退というシナリオに変更しています。

結局は景気が良かろうが悪かろうが物価が上がろうが下がろうが、損をするのは中間層以下の一般層なんです。

★欲をかきすぎると必ず手痛いしっぺ返しを喰らう★

今回の3部作のブログを繰り返して読んでみるとそう思えてきました。

インフレはピーク時に比べるとだいぶんと落ち着きだし、金はまだまだ上昇しているとはいえ、まだ機関投資家のリスク回避の本格的な買いは入っていません。

そして金の上昇は物価上昇が一因だけでなく、基軸通貨であるドルが弱くなっている知らせでもあります。

そして行き場を失ったドルは損を覚悟でまだリスクオンで株式投資へ向かっている。

インフレ対策・リスクヘッジ対策で今後は金がこれでもかと上昇してきたら次のステージであるデフレでしょうが、先ほども言いましたようにもう少し時間がかかりそうです。

なので私はしばらくはオイルショック時の対応と同じような感じで、もうちょっとゴールドを継続購入していきます。

そして円高基調になったらゴールドを一部換金し、ドル建て長期債と日本国債を一部購入に変えていく方針です。(残りは現金)

【歴史は繰り返さないが韻を踏む】

過去と全く同じようなことは起こりませんが、少しアレンジ?リニューアル?して再度起こる。

人類が過去を反省しても戦争を何度も起こすように、経済危機もこれをやるとダメだと分かっていても繰り返す。

それが人間の性であり欲望の深さ。

欲をかきすぎるとダメなことが分かっているのにもう少しと言って無理をする。

自分だけは大丈夫だと思い少しずつ無理をしていく。

それが一人から大多数になり、逆回転が起きるのが世の常・・・。


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