まいど、社長でありながら誰よりも給料が安い、あーくんです(苦笑)。
皆さんご存知だと思いますがセミリタイアとは、最低限の生活ができる金融資産を手に入れたら残りは軽く働きながら生活する生き方のことです。
逆に全く働かずに生活するのは完全リタイアもしくは普通にリタイアと言います。
私の中でセミリタイアっていうのは、マズローの欲求五段階説の第五階層に思えてなりません。
表面上は「会社人間から脱皮して、多少のお金と自由な時間をつくる」でしょうが、それが実現出来るのって現実面では少数の人間のみです。
今回はこのマズローの説を使ってセミリタイアについて考えてみたいと思います。
もくじ
★マズローの欲求5段解説って知っていますか?
マズローの欲求5段階説というのがあります。
※マズローとはアメリカの心理学者です。
この欲求5段階説というものは、人間とは次から次へと欲求が生まれてくる生物で、第一階層を満足出来たら第二階層というように階段を上るかのように欲求を消化させていく行動のことです。
まさに上記の画像のピラミッドのような感じです。
第一階層の「生理的欲求」・・・生きるための基本的な欲求・本能的な欲求
第二階層の「安全欲求」・・・安心安全なところで暮らしがしたい
第三階層の「社会的欲求(帰属欲求)」・・・何かの組織に属したい
第四階層の「尊厳欲求(承認欲求)」・・・誰かに認められたい
第五階層の「自己実現欲求」・・・読んで字のごとく自己実現をしたい
非常に簡単な説明で恐縮ですが、人間とはこのような欲求を段階的に踏んでいくようです。
※最近は第六階層と呼ばれるものがあるらしいのですが、それを実現するには約2%の選ばれた人間だけらしいので省きます。ちなみに「自己超越」。
現在の日本人のほとんどは第一・第二階層は生まれながらに満たされていますから第三階層からの出発の人がほとんどでしょうね。
こう考えると現在の日本は大変恵まれています。
ちなみに現在の流行りのSNSとかは、巧みに第四階層の承認欲求を刺激させるような細工が施されています。
だから皆さんお金にならなくてもこぞって「いいね!!」を貰おうと必死になります。
これも承認欲求のひとつです。
★セミリタイアは第五階層にいける近道かも?
現在の仕事が死にそうなくらい辛いから、セミリタイアを目指す人が多いのは当然ですし私も分かります。
私もそうでしたから。
今の仕事を一生続けるなんてありえないと思っています。
でも何であんなにも仕事を辞めたかったのか?
給料?
仕事内容?
やりがい?
なんかピンとこない・・・。
そこでピンときたのが第五階層の「自己実現欲求」です。
私の場合はやりたい仕事が何も出来ない、新しい事業が何も出来ない不完全燃焼の欲求がムラムラと湧いてきていたのかなと感じます。
残りの人生を考えた時に後悔するんじゃないかと思えたのです。
そう考えますと私は仕事が嫌なのではなく、自己実現が何も出来ない職場環境が嫌だったと気づかされます。
マズローの言い方で言いますと「第三・第四階層で満足できるのか?」と。
セミリタイアが出来るのが近くなって格段に自由度が増してくるとより一層に感じてきます。
だってセミリタイア資金があればとりあえずは数十年間は何もしなくても生きていけるんですからね。
だったらやりたいことを挑戦しても悔いは無いんじゃないでしょうかね?
これはあくまでも個人的見解ですが私よりも上の世代のほとんどは、この第五階層の「自己実現欲求」が相当に薄いと思われます。
いわゆる物欲や社会的欲求、いっても承認欲求までで満足できる人がほとんどなんです。
親やバブル世代の知り合いを見ていてもそんな感じです。
しかし社会的飽和状態のためかなぜか我々よりも下の世代は、自己実現欲求が強い世代です。
上の世代にはほとんどない欲求ですから抵抗にあいやすいのかもしれません。
仕事は社会的奉仕が基本
皆さんは仕事が悪だと思うかもしれませんが、少し違うと思います。
仕事ってお金を得ることが大前提かもしれませんが、その中に含まれているのは「世の中を少しでも良くしたことの対価をお金でもらう」と言うことも含まれていると思うんです。
みんなが便利と思ってくれれば、それを利用することで幸せと思ってくれれば、対価としてお金を支払う。
あとは苦痛を取り除いてあげることです。
目の前の仕事を毎日淡々とこなしていると何のために仕事をしているのか忘れちゃうんですよね。
私も利益追求型人間でしたので、やればやるほど大事な部分を忘れていきました。
もちろん言いたいことは分かります。
「そんな甘いこと言っていたら、生きていけない」でしょ?
だからこそのセミリタイアなんです。
甘くない時代を経て、夢見る時代を生きてみる・・・。
若い時のような無鉄砲に突っ走ることの出来る夢もいいですが、経験を積んだうえでの自己実現も良いものだと思いますよ。
向けるベクトルは変わるけども常に一生懸命!!
下積みを経て、自己実現へ!!
★生き方を変えると世界が変わる・・・
マズローの欲求5段階説を鵜呑みにしますと、セミリタイアとは第五階層に行くためのきっかけになりやすいじゃないかと思います。
社会人として一生懸命働いてセミリタイアまでたどり着いた人は特にです。
必ず1~4階層は少なからずたどっていると思います。
ですからセミリタイアをした時点で今までの社会的経験や知識を通して第5階層に行きやすい。
第五階層は知識と経験がベースに無いと厳しい。
お金だけが沢山あっても実現は難しいんです。
特に経験は自信となり必ず武器になります。
知識も大事ですが、やはり経験することが大事です。
セミリタイアも下積みがあるほうがより楽しくなるかも?
ですからまずは経験値を貯めていくという意味でも、仕事を通してセミリタイアを目指していくのが良いのではないでしょうか?
決して辛いことだけではないはずです。
そこで社会の仕組みや仕事の取り組み方、そしてセミリタイアを目指していくうえでの資産運用での知識、刺激になる人との出会い。
資産運用をすると色々なニュースや問題を意識するようになるのでそれだけでも何もしていない人よりも嗅覚が上がります。
ですのでサラリーマンの人もこずかいレベルで結構ですからやってみてください。
欲が出てきて色々と勉強をすると思います。
私も最初勉強と思って日経新聞とかを読みだしてチンプンカンプンでしたが、毎日読んでいるうちに結構面白くなってきますよ。
正直に言うと株式投資には日経新聞はあまり役には立ちません。
しかし、経済の仕組みや大きな動きを見ることが出来ますので読んでいて面白いです。
★人生100年時代が現実に・・・
私の場合は自己実現が新たな商売を始めることのような気がするので、仕事をしたほうが良いと言いますが、別にボランティアやこだわりの趣味でもいいんです。
それで自己実現を始めると新たな人生の楽しみが出来ると思うんです。
どうしてもセミリタイアを考えるうえでお金ばかりの話になりがちですが、人生の生き甲斐をどう作るかがセミリタイアの醍醐味だと思います。
セミリタイアはその時間を作ることが出来る!!
ただ私の場合はどうも性格上、お金に結び付けたがる癖がありますので・・・。
人生100年時代と呼ばれる時代ですよ。
100年ですよ!!
昔の50歳と現在の50歳を比較しても一目瞭然で見た目からして違います。
今までの時代のように、「20代から就職して60歳で退職して老後を過ごす」というモデルは崩壊しました。
私は20~40歳くらいまで社会勉強を兼ねての「がむしゃら期間」。
「人生の正午」を過ぎた40~70歳くらいまでは「自己実現の期間」。
70歳以降はこれを継続するか老後を過ごすみたいな色々なステージを踏む時代になると思います。
年金もどうなるかわからないですし、楽しく仕事が出来るのがセミリタイアの醍醐味です。