まいど、あーくんです。
いやーびっくりしましたね。
一時円/ドルレートが160円を突破しました!!
その後円買い介入して154円まで戻りましたが・・・。(財務省や日銀は公言こそしていませんがやっているでしょうね)
まあでも円安傾向はしばらくは止まりませんよね。
少なくとも今年中に円高になることはほぼ皆無だと思っています。
もくじ
①アメリカ経済の底堅さによる利下げのずれ込み
去年までは「リセッションが近々来る」というのが大方の予想でしたが、最近の見方は「ソフトランディングに成功する」が大方の予想。
要するにアメリカ経済がめちゃくちゃ強い!!
強すぎでしょ。
こんなに利上げ(5.5%)しても景気が減速しない。
それどころか近頃、収まりつつあるインフレが再燃しつつあります。
なので最近は「今年中の利下げはもう無いんじゃないか?もしくは1回だけはあるか?」
という予想が大方です。
これだと日米の金利差はしばらくはこのままとなり、必然的にドルに資金が集中します。
ドル一強!!
だって普通にアメリカドルで預けるだけで5.5%の利息が貰えることを意味しますからね。
為替差損の注意は必要ですが、株式投資のように大きく変動しませんのでリスクはかなり小さいです。
そりゃそうするでしょ、外貨預金レベルのリスクで株式の配当よりも高い5.5%の利息がもらえますからね。
②逆に日本は利上げが限定的で足元を見られてる
本当は日本も利上げをして日米の金利差を縮小することで通貨防衛するのがセオリーなのですが、日本は大幅な利上げが出来ません。
なので日本はアメリカドルどころか他国の通貨に対しても現在弱い。
利上げできない理由は単純で他国に比べると利上げするほどのインフレ率・経済成長がないからです。
現在のインフレ率は約2.7%。
コアインフレ率が約2.6%です。
これでもデフレが長く続いた日本にとってはキツイのは周知のとおりです。
(ちなみに現在のアメリカはインフレ率は約3.2%でコアインフレ率が約3.8%です。ピークに比べかなり減少しましたが、ここにきて下げ渋っています)
我が国もインフレは確かに起こっていますが、数字上は弱いですよね。
少し前の海外勢と違いどうしようもないレベルではない。(年率8%とか10%とか)
なので日銀としては利上げに動きずらいのが本音なのでしょうね。
経済対策と物価上昇(インフレ)対策を天秤にかけて経済をとったというところ。
日本は少しの利上げで経済が減速する可能性が高いんでしょうね。
特に中小企業と大きな住宅ローン(変動)を抱えている個人がやばそうです。
下手すると混乱状態になる可能性もある。
そもそも1%利上げレベルでは円安は阻止できない。
本気で金利差とインフレを埋めるのなら最低でも3%くらいかららしい。
もしそうなったら多くの日本企業・国民は退場するかと思われます。
(それが良いか悪いかは別にして)失業率は確実に上がる。
そして泣きを見るのは中間層より下の層。
インフレよりも高い利率であれば資産は減りませんが、そもそもその恩恵にありつけるのは資産のあるもののみ・・・。
★体力が脆弱な国内中小企業は消滅の危機!!★
私は現在個人事業主(フリーランス)でアパレル関連の仕事をしています。
日本のアパレル産業、いやファッション業界は基本的には国内での売上がほとんどとなります。(ユニクロ以外はね)
海外売上割合が大きい会社は比率で言うとかなり少ないです。
基本的に国内消費。
国内生産で国内販売、もしくは海外生産で国内販売のどちらかがほとんど。
後者は言わずもがな、近頃の円安でまともな利益が出ません。
前者も似たようなもので、長引く不況で価格競争に敗れ、人がいないため既に生産能力が低く、現在の値上げも著しいため、利益も出ません。
ていうか中間層向けの商品は現在大苦戦中!!(売れてません)
そしてよくニュースに出ているので知っていると思いますが、国民の多くの手取り賃金が大幅に減少中・・・。
理由はインフレによる値上げ、原材料の高騰、光熱費の高騰、社会保険料の負担増などありとあらゆる値上げに給料が追い付いていない。
このような状態でお金を使いますか?
多くの国民は出費を抑える努力をすると思います。
ただ以前と違い、待てば待つほど値上げする可能性が高いので、必需品は早めに購入していくのも手。
現在調子が良いのは、国内ではインバウンドの恩恵産業。それと輸出産業です。
あとちらっと言えば、富裕層向けの商売です。
逆に言えばそれくらいです。
日本人相手に商売している産業は衣食住、サービス産業どれも苦戦中。
人口ボリュームが一番ある中間層の多くは一層節約に励んでいます。
私も当然、売上が異常に悪くて4月から減給にしました。
全く売れてないと言ってもいいくらい。
コロナ真っ只中とあまり変わらなくなってきました。
しかも現在はコロナ中と違い、救済制度はほとんどない。
コロナ禍で経済が止まってから、今度はインフレに陥り、ずっと悪いままです。(かれこれ5年近く悪いまま)
このような状態で利上げを断行すれば、おそらく中小企業は倒産・廃業が続出するでしょう。
日本の企業の9割近くは中小企業です。
会社が無くなるということはそこで働く従業員も職が無くなることを意味します。
私はギリギリにサイドFIREをして、現在は気楽に仕事をしていますのでまだマシですが、周りの企業は倒産予備軍がゴロゴロしてます。
いつ爆発するか、恐ろしや💦
★周りは倒産予備軍ばっかり!!★
中小企業で働いている人は、現在働いている会社の様子をじっくり観察してほしい。
商品の値上の対応に限界がきていたり、売上が落ちていたり、コロナ禍から売上がいまいち回復していなかったり、周りの同業企業も苦戦している様子だったら転職するのも一つの手です。
今のところ幸い世の中は人手不足です。(あくまでも今のところは・・・です)
先ほど言いましたようにインバウンド恩恵企業、輸出企業、あるいは医療・介護事業がしばらくは安定している。
しかし椅子取りゲームで早いもの勝ち。
遅くなればなるほど地獄です。
耐えればいつかは美味しいおもいが出来ると思わないほうが良いと思います。
私たちの(アパレル)業界も家族があり生活が掛かっている嗅覚のある人間はコロナ禍以降大量に転職しています。(経営者以外、仕事が出来る人間ほど辞めていっているように思います)
円安はしばらく続きます。
少なくとも今年いっぱいは続くと思います。
ヘタしたら数年続く可能性だってある。
日本はアメリカ次第なのです。
もう自国でコントロール出来るほど国力が無い。
来年からアメリカが大幅に利下げに踏み切ったとしても100円近くまで戻る保証はありません。
★もう個人で対策するしか・・・★
ヤフコメとか見るとまだ国を信じて何とかしてくれると思っている人が多くいることにびっくりです。
これまでどんだけ裏切ってきたと思っているねん(苦笑)
もう個人で出来る対策をしていくしかありません。
私の場合は、資産の40%以上はドル資産(株式とFX)とユーロと豪ドルの外貨分散。
そして最悪の事態を考えて、「金」の保有をしています。
要は円安には外貨保有と株式投資。
インフレには金や不動産、コモディティ関連。
これから起こるかもしれない米国利下げによる円高には、私の場合は米国債券と国債。
これにより何とかヘッジしています。
現在は新NISAが出来たことから約5年をかけてバランスをとっていく予定です。
私の場合は既にセミリタイアを開始し始めているので資産の最大化よりも攻めと守りのバランスを取る時期だと思っています。
というか現時点では円換算では資産は増加しています。※あくまでも現時点です。
それと私の場合は、節税対策。
独立したのもこれが理由のひとつ。
サラリーマンとは出来る対策が全く違うことに驚きます。
個人金融資産は何年もかけてコツコツと膨らませることが出来ましたので、あとはどう守るか?
あとは徐々にこれからあるかもしれない円高に備えてのヘッジをチビチビ増やしていく予定です。
富裕層は海外移住も有りかと。
もちろん金融システムがある程度信頼できる国に限りますが、そこに住みつつ、たまに安い日本で食事、買い物をするのも手。
あと優秀な若い人は海外で出稼ぎするのもアリですね。
もし私が20歳代で一流企業に就職できなかったら、語学勉強を兼ねて出稼ぎに行くのも考えます。
そして同じように海外で節約して日本で買い物します(笑)
要は常に動ける人間が一番強いってことです。
特にインフレ時代は現状維持は負けを意味します。
行動あるのみ!!(若者は特にですよ)